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【2019年版】今年発売の漫画で最も面白い作品は何!? オススメ15選

 

今年は平成最後の年でもあり、令和最初の年でもあります。

そんな節目の2019年も暮れていく今日この頃ですが、今年も数々の新しい漫画作品が誕生しています。

本記事では、今年誕生した漫画作品の中から個人的に最も面白いと感じた作品をランキング形式で紹介したいと思います。

正直順位付けするのも憚れるくらいどれも面白い作品ではありますし、あくまでも私的な順位付けなので「なんでこの作品が無いんだ?」と思われる部分や納得のいかない部分もあると思います。

まあ、今年僕が面白いと感じた作品を改めて「こんな作品が面白かったよ~」と紹介したいだけの私的ランキングなので、軽い気持ちで読んでくれたら幸いです。

知ってる作品なら「確かにコレ面白かった~」と共感してくれたら、知らない作品なら「へ~こんな作品が面白いんだ~」と興味を持ってくれたら、本記事の筆者の僕としてはとても嬉しいです!

ちなみに、中には2018年以前に連載開始している作品もありますが、ルールとして1巻の発売日が2019年である作品を対象にしているだけなのでご了承ください。

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15.いとなみいとなめず

年の差恋愛を描いた作品がここ数年増加傾向にある気がしますが、本作品もまさに年の差恋愛を描いた作品ですね。

とはいえ、最近多いのはどちらかといえば女性が年上のケースなので、男性が年上となる本作品は、どちらかといえばこちらの方が普通であるはずなのに、何故か新鮮さを感じさせられます。

一目惚れした女性が女子高生であると知らずに勢いでプロポーズしてしまったところから始まる物語ですが、倫理的な観点で高校を卒業して結婚するまでは通常よりずっと清い付き合いをしていたこともあって、相当な初々しさのある新婚生活が始まるという展開になっています。

ファンタジーな要素や、驚きの展開があるような作品でこそありませんが、初々しい主人公とヒロインがとても可愛らしく、読んでいてほのぼのとした気持ちにさせられる作品でした。

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14.いじめるヤバイ奴

いじめをテーマにした作品は少ないものの一定数存在します。しかし、本作品はそんな中でも全く新しいジャンルの作品なのではないかと思いました。

タイトル通り、いじめるヤバイ奴が登場する作品ではありますが、主人公であるいじめるヤバイ奴が一番の被害者に見えてしまうのが面白いところ。

いじめられっ子であるヒロインが、実は主人公に凶悪ないじめを強要するサイコパスな女の子であるのがこの作品の面白いところ。

ちゃんといじめなければ、恐ろしいお仕置きが待っている。だからちゃんといじめなければ。そんな見たことのない恐怖と戦っている主人公が独特な作品となります。

正直読む人を選ぶ作品ではありますが、今まで読んだことのない作品を読んでみたいという人には特にオススメかもしれません。

僕にとっても、どちらかといえば好みの作品というわけではないタイプの作品ではありますが、あまりにも独特な中毒性があるのでついつい最新巻も手に取ってしまいます。

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13.可愛いだけじゃない式守さん

個性的なキャラクターを前面に押し出すタイプの作品は、瞬発力のある面白さがあるものの、キャラクターの個性だけで持っている印象の拭えない作品も少なくありません。

しかし、本作品はタイトル通り可愛いだけじゃない式守さんのキャラクター性を前面に押し出しつつも、飽きさせない面白さのある作品だと思います。

格好良い女子を描いた作品はとても多いですが、大抵の場合こういうキャラクターは普段は凛としていたり、男勝りだったりするところがある中に、時折見せる女性らしい可愛らしさが魅力的だったりするものです。

しかし、本作品の式守さんの場合はその逆。普段は女性的で可愛らしいのに時折見せる格好良い表情や姿が魅力的なんですよね。

時たま格好良い姿を見せるからこそ普段の可愛らしさが際立つというか、そんな印象のキャラクターなのです。

ストーリー的にはそこそこありきたりな学園ものなので、人によっては退屈に感じられるかもしれませんが、ちょっと珍しい魅力のあるキャラクターが拝めるので一読の価値ありだと思います。

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12.壁ドン!

壁ドンと言っても、うるさい隣人とのトラブルのことでも、男女のイチャイチャのことでもありませんよ?(笑)

本作品は、いわゆるボルダリングを主題としたスポーツ漫画になります。

今年の新作ではありませんが近年だといわかける!など、ボルダリングの漫画が目立つようになってきた印象がありますね。

来年2020年の東京五輪で正式種目になったことで注目度の高まっている競技ですが、それがフィクション作品の世界にも反映されているのかもしれません。

まだまだ日本人にとってそこまで馴染み深い競技というわけでもありませんが、だからこそ東京五輪に向けてどのような競技なのか、漫画を通して予習してみるのも面白いのではないかと思います。

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11.ムーンランド

スポーツ漫画が続きますが、こちらは体操漫画となります。

体操漫画といえばどうしてもガンバ!Fly highが絶対的なレジェンドとして君臨しているイメージが強く、考えてみれば他の体操漫画ってほぼ見かけたことがないレベルで珍しいような気がします。

本作品は主人公が競技に臨む姿勢が独特で、非常に個性的で面白い漫画だと思います。

通常スポーツ漫画では、やっぱり競技に臨む以上は勝ちたいと主人公は思っていて、それに向かって突き進むものです。

しかし、本作品の主人公の場合は「自分の意思通り体を動かせるようになること」を目指していて、その手段として体操をしているだけなので試合に勝ちたいと思うどころか出場したいとも思わないようです。

他とは違うモチベーションを持っているからこそ発揮される個性が、どんな風に演技に反映されていくのかが興味深い作品だと思います。

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10.映写室のわかばさん

ちょっと珍しい映写技師という職業にスポットを当てた作品となります。

珍しいどころか、近年ではほとんどの映画館でフィルムを回すようなことはしないそうで、滅びゆく職業のひとつだそうですね。

とはいえ、映画館の客席の後ろからカタカタとフィルムを回す音が聞こえるイメージは、実際に聞いたことはないかもしれないのに根強いもので、何だか興味深い職業だという気もします。

これもイメージでしかありませんが、気難しい職人気質のおじいさんとかがフィルム回しているイメージもあるのですが、本作品ではわかばさんという若い女性がフィルムを回しています。

若干コミュ障気味なクールビューティーわかばさんですが、映写室の中でコロコロ変わる表情は可愛らしいです。

そんな仕事中のわかばさんをただただ見守るような漫画ではありますが、その雰囲気が素敵な作品だと思います。

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9.妻、小学生になる。

主人公の亡くなった奥さんが、近所の小学生に転生していてふとした拍子に前世の記憶を思い出し、元旦那と交流を深めていくという物語になります。

転生した知人が目の前に現れるという設定も、奥さんや母親が亡くなっているという設定も、まあありきたりといえばありきたりなのですが、そういうありきたりを露骨に前面に押し出したような作品が近年は増えた気がしますね。

人によっては軽い作品に感じられるところもあるかもしれませんが、個人的にはこういうのも分かりやすくて好きです。

また、ヒロインの小学生女子としての姿と、奥さんまたは母親としての姿。二つの姿のギャップが面白い作品でもあります。

生まれ変わって別人になっても変わらず奥さんを愛する主人公のキャラクターも、小学生女子を愛する姿だけを見ればドン引きですが、ある意味奥さんの内面を愛していた人なのだと思うと格好良いオジサンだと思います。

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8.異世界おじさん

近年流行りの異世界転生・転移ものの作品からの派生ジャンルですが、異世界から帰ってきた後の姿が描かれているのが面白い作品です。

また、異世界から帰還した主人公が異世界転移してしまった時期が今から17年前で、つまりは現在ほど異世界転生・転移もののお約束が浸透していない時期だったというのが興味深いところ。

要は、お約束を知らない主人公だから、フラグをフラグと知らずにへし折っていったり、今なら明らかに主人公に好意を持っていると察せられるツンデレヒロインが早すぎたマリベル状態になってしまっていたり、そういう世代のギャップを敢えて作ることで面白さを創出しているのが楽しい。

異世界からの帰還者という設定だけでも面白いのに、17年の時を経た元の世界が異世界とは言わないまでも相当違う異世界になっているから、ある意味二度の異世界転移をしているような状態になっているのが面白い作品です。

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7.TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには

いわゆる俺TUEEE系の作品で、そういう作品は大抵の場合はとても爽快さの伴う一定の面白さがあるものの、かといって一種のテンプレになってしまっているのでグッとくる何かというか、個性に欠けるところがあるのは否めません。

しかし、本作品には他の俺TUEEE系の作品とは異なる面白さがあります。

それは、主人公視点で圧倒的な力量を振りかざす爽快さがあるわけなのではなく、何でこの主人公はこんなに強いのだという謎に迫っていく周囲にこそ面白さがあって、それが他の俺TUEEE系の作品とは違っている部分なのだと感じました。

いずれにしてもストーリーに深い意味がありそうな作品ではないので、今回紹介した作品の中では最も深く考えずに手軽に爽快さを得やすい作品なのではないかと思います。

ちなみに、もともとは電子書籍でのみ販売されていた作品ですが、最近紙媒体でも1巻が発売されているので、電子書籍が苦手な人でも楽しめるようになっています。

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6.私以外人類全員百合

タイトルからは分かりづらいですが、結構ガッツリとしたSF作品となります。

百合百合しい日常系の物語を想像して読み始める人が多そうな作品ですが、それだと少し驚くかもしれません。

印象としては、いわゆる並行世界もののSF作品に百合的な要素を加えたような作品だと僕は感じました。

タイトルや可愛らしい絵柄の雰囲気とは違い、かなり考察しがいのあるという点で面白い作品になっています。

そういう意味では、百合百合しい日常系の作品が好きな人にも、ガッツリSF系の作品が好きな人にも、どちらにもオススメできる作品なのではないかと思います。

主人公が元いた世界とは別世界が舞台になっている点では流行りの異世界ものに近いところもありますが、よく似ているけどどこか違う世界の方がある意味不気味だなぁと考えさせられました。

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5.鬼島さんと山田さん

大人、社会人の恋愛を描いた作品が近年増えていると思いますが、そこにちょっとしたSF要素を加えたような作品となります。

それは、主人公には他人の心の声が聞こえるという要素となります。

この手の作品は過去にもありましたが、他人の心の声が聞こえる能力には使える者自身の苦悩や迫害、または悪用といったダークな要素として使われることが多いような気がします。

しかし、本作品の場合はこの能力の使われ方がとても爽やかで可愛らしい。それが最大の魅力の作品だと思います。

基本的には普通のラブコメなのですが、爽やかで可愛らしい雰囲気に心の声が聞こえる能力がちょっとしたアクセントになっているところが面白い作品です。

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4.冠さんの時計工房

レビュー記事の中でも最初に触れたことですが、スカッとするような爽快感があるわけでも、飛びぬけた面白さがあるわけでもなく、正直地味なところのある作品です。

しかし、それ以上に読んでいてホッコリした気持ちになれる素敵な作品なんですよね。

働く女性の魅力に迫った作品で、そういう意味では10位に据えた『映写室のわかばさん』とも似たところがあるかもしれません。

真面目で夜遅くまで働いているような主人公の女性なのですが、忙しくてもとても楽しそうで、本当に魅力的に感じられるのです。

個人的には、今年読んだ漫画に登場する女性キャラクターの中では一番好きかもしれません。(笑)

内容的にはよくある日常系の作品という感じなので特筆するような要素は少ないのですが、だからこそ直接読んでその魅力を確かめて欲しい作品という気もします。

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3.昭和オトメ御伽話

完全新作ではなく『大正処女御伽話』という作品の続編にあたる作品となります。

昭和初期のレトロな雰囲気が素敵な話ですが、キャラクターはとても可愛らしいのに、意外にもドロドロとしたストーリーが展開していきます。

もしただただ物語の展開を淡々と説明しただけなら、ともすれば鬱屈とした雰囲気の作品に感じられるような作品かもしれませんが、実際に読んだらそれだけではない魅力がある作品だということが分かると思います。

また、なかなか先行きの予想ができない作品でもあって、今後の展開の楽しみ度だけで言えば一番の作品なのではないかと感じています。

ちなみに、単独でも楽しめる作品ですが、前作のキャラクターも数多く登場し繋がりも大きいので、前作を知っていたらより深く楽しめる作品になっています。

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2.オレが私になるまで

いわゆる性別をテーマにしたジャンルの作品となります。

この手の作品には一定の面白さがあるものの、一方でこれは本当に面白いと感じさせられる作品となると意外と少ないような気がします。

なので本作品も、僕はそこまで期待して読んだわけではなかったのですが、蓋を開けてみれば一つ一つのエピソード、それに一つ一つのセリフに奥深い意味があるように感じられ、何だか考えられさせるところの多い良作だったと感じました。

性別をテーマにした作品として、これだけ面白いと感じたのは『放浪息子』以来なのではないかと思います。

突発性性転換症候群というちょっとばかしSF的な要素も含まれている作品ですが、男子が女子として成長していくことを通して、第一次成長期における性別の違いを分かりやすく表現している作品なのではないかと感じました。

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1.水曜日のトリップランチ

グルメ漫画っぽさがありますが、食事そのものよりも食べるシチュエーションを描いた作品・・だと最初思っていましたが、それ以上に普通のラブコメ感も強いような気もします。

とまあ、こういう系列の作品なのだと一言で説明するのが難しいところもある雰囲気なのですけど、それだけ本作品が個性的なものだということです。

・・かと言って尖ったところのある作品かというとそうでもない。

少々変わったシチュエーションと人間関係ではあるものの基本的には日常系に近いところもあるからです。

本当に良い作品なんですけど、どんな作品なのかを伝えるのかがマジで難しい。

それでも頑張って一言で説明すると、主人公とヒロインから発せられる独特な距離感が食事によって繋がれている作品という表現が適切なのではないかと思います。

ヒロインの年上女子が、あまり女子力高そうなキャラクターではないもののとても魅力的です。

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総括

いかがでしたでしょうか?

それが最近の傾向なのか僕の嗜好なのかは定かではありませんが、傾向としては働く女性がヒロインの作品が4作品もある結果になりました。(笑)

あくまでも私的な順位付けではありますが、だからこそ有名作品や流行っている作品に偏りすぎずに紹介できているのではないかと思っています。

正直、前書きでも触れた通りどれも順位付けするのも憚られるような作品で、特に4位以内の優劣は、実は僕の中でほとんどありません。

僕の中での優劣はないので、そこは面白いと感じる人が多そうな作品を上位に据えてみています。(あくまでも私見ですけど)

最近はあまり新しい作品の発掘に熱心ではない僕でも、思い返してみればこれだけ面白い作品を1年間で見つけてしまっています。

来年はどんな作品が誕生するのか、それも楽しみですね。