ヒカルの碁
// 週刊少年ジャンプ系の作品。とりわけバトル系の作品には必ずと言って良いほど師匠ポジのキャラクターが登場しますよね。 代表的な所だと『ドラゴンボール』の亀仙人や『幽遊白書』の幻海。最近再アニメ化された『ダイの大冒険』のアバンや、映画化や続編…
ヒカルは少年漫画の主人公としては負けることの多い主人公です。格上相手にも良い勝負はしても結果的には敗北することはほとんどで、格好良く勝利を収めているシーンでは単純にその時点でヒカルよりも格下になっているだけだったりします。 とりわけ『ヒカル…
『ヒカルの碁』に登場するキャラクターは週刊少年ジャンプの連載作品にしては尖った部分のないいわゆる普通の人という印象が強いです。だからといって没個性なわけではなく、誰も彼も魅力的なキャラクターばかりで、だからこそ共感しやすいところも多いので…
『ヒカルの碁』は週刊少年ジャンプで連載されていた人気少年漫画です。なので一見地味な囲碁の対局シーンにおいても格好良い演出がされていますが、個人的には塔矢親子と藤原佐為(sai)との対局の演出がとても素晴らしいと感じます。 また、これらの対局に…
前回紹介したダメヅマリに関するセリフは、囲碁という競技をかなり深くまで知らないと理解が難しいものだったと思います。 何が起きたのか。ミスした側にとってはどれだけ大きなミスで、筒井さんにとってはどれだけ大きなチャンスだったのか。 それを説明し…
『ヒカルの碁』に限らず、特定の競技を題材にした作品の中にはその競技を知っている人だからこそ本当の意味が理解できるような場面やセリフも少なくありません。 もちろん、多くの場合その作品を楽しむ上でそれらが分かっていることは必須条件ではありません…
『ヒカルの碁』という囲碁を題材とした作品の中でも屈指の名作が世に出てから囲碁を覚えた人で、『ヒカルの碁』という作品に一切触れてこなかった人は少ないのではないかと思います。 そして、囲碁を覚えていく中で作中の印象的なシーンが、ただただ印象的な…
// 囲碁を始めるキッカケになった人も多いのではないでしょうか? 約半年、『ヒカルの碁』の全巻のレビュー記事を書いてきて、もの凄く懐かしい気持ちになりました。 これらの記事は『ヒカルの碁』という漫画の魅力を伝えたい意図があるのはもちろんですが、…
// ついに最終巻!(前巻の書評はこちら) 『ヒカルの碁』の北斗杯編は佐為がいなくなってしまったこともあって、「これは蛇足だ」「いらなかった」「主人公が負けて終わるなんて」と否定的な意見も多い所ですが、僕は全くそうは思いません。 むしろ、個人的…
// ついに北斗杯が開幕する22巻です!(前巻の書評はこちら) 高永夏への敵愾心を燃やすヒカルが、ちょっと空回りしつつも頑張る姿が魅力的ですね。 個人的に、この22巻から23巻にかけてのヒカルが、作中でも一番熱いと思います。 序盤は無邪気な子供っぽい…
// 対局というより囲碁の世界が描かれている感じの21巻です!(前巻の書評はこちら) いよいよ北斗杯のメンバーが決まり、『ヒカルの碁』もクライマックスが近付いてきましたね。 北斗杯編は全体的に、囲碁界が世界的に大きく動こうとしている、新しい時代が…
// ヒカルの碁史上最も印象深い棋譜が登場する20巻です!(前巻の書評はこちら) 北斗杯編前半のハイライトといえば間違いなくヒカルVS社の対局だと思います。 全くの新キャラである社清春が、初手天元や五の五といった趣向的な打ち方をするキャラクター性で…
// いよいよ新シリーズが始まる19巻です!(前巻の書評はこちら) 佐為がいなくなって吹っ切れたヒカルの、一皮も二皮も剥けて成長した姿に注目ですね。 また、佐為がいた頃にも洪秀英と対局したりと囲碁の国際的な部分が描写されていましたが、新シリーズで…
// シリーズ初の短編集の18巻です!(前巻の書評はこちら) 塔矢アキラ、加賀鉄男、奈瀬明日美、三谷祐輝、倉田厚、藤原佐為。 この6名を主人公とした番外編的な位置付けの短編が6本。 魅力的なキャラクターが多い作品には短編、あるいは短編という形でなく…
// 第一部完結の17巻の感想です!(前巻の書評はこちら) 佐為がいなくなったり何やらで、プロになってから少ししかプロとしての仕事をしていないヒカルでしたが、今巻から本格的にプロ棋士として歩き始めます。 これまでのレビューでも度々同じようなことを…
伊角さんファン必見の16巻です!(前巻の書評はこちら) 前巻ではとうとう佐為が消え、失意のヒカルの行く末が気になる所ですが、その前にヒカル復活のキッカケになる伊角さんの中国修行編のエピソードが挿入されます。 実力だけならいつプロになってもおか…
// ハンカチの準備はよろしいでしょうか? 哀しい別れの15巻です・・(前巻の書評はこちら) ヒカルと佐為の別れ。 露骨にフラグが立ちまくっていたので、これは予想された展開ではありましたが、そうだとしても胸が痛いものがありますね。 しかし、これは今…
// 頂上決戦が決着する14巻です!(前巻の書評はこちら) いよいよ前巻から続く『sai vs toya koyo』の対局が決着します。 決着するのですが、この対局はお互い大きなものを賭けた対局でしたね。 それもお互い、普通なら守れるはずもないものを賭けています…
// ついに頂上決戦が始まる13巻です!(前巻の書評はこちら) 前巻で念願の、しかし不本意な形で塔矢行洋と対局することになった佐為でしたが・・ 今巻では、いよいよちゃんとした形での対局が実現します! 『ヒカルの碁』は、基本的にはヒカルやアキラ、囲…
// 貴重な佐為の敗北シーンのある12巻です!(前巻の書評はこちら) 2巻のレビューにも書きましたが、佐為の敗北シーンは都合3度あります。 1度目は相手のズルで動揺した佐為が入水自殺するキッカケになった対局。 2度目はヒカルの打ち間違えで加賀に負けた…
// ついにプロ試験編のクライマックスの11巻です!(前巻の書評はこちら) いやはや、連載当時このプロ試験編はかなり長いエピソードだと感じていましたが、レビュー記事を書いていると思っていた以上に短く感じました。 それだけ密度の濃いエピソードだとい…
// アキラ、最大の名言が生まれる第10巻です!(前巻の書評はこちら) ついにプロ試験本戦が始まってその進行も楽しみな所ですが、ヒカルの院生仲間たちのキャラも徐々に立ち始めています。 和谷や伊角さんあたりは既にかなり目立っていますが、やはり勝負の…
// ヒカルの碁会所修行編の第9巻です!(前巻の書評はこちら) ヒカルの成長がマジ早いですね。 前巻では大人との対局にビビっていましたが、今巻では碁会所のオジサン達との対局が楽しそうですらあります。 和谷や伊角さんとの碁会所修行、そして洪秀英との…
// プロ試験予選で大人の壁に阻まれそうになるヒカルに注目の第8巻です!(前巻の書評はこちら) いよいよプロ試験が始まりました。 それに併せて桑原本因坊と緒方挑戦者のタイトル戦など、プロの世界が垣間見えるシーンも増えてきましたね。 それにしても、…
// 急成長するヒカルに注目の第7巻です。(前巻の書評はこちら) 『ヒカルの碁』には、ヒカルがわかりやすく大きく成長するタイミングが何度かあったと思います。 前巻では院生2組のドンケツで不安を感じていたヒカルですが、今巻で1組に上がり、若獅子戦に…
// ついにプロを目指しはじめる院生編が始まる6巻です。(前巻の書評はこちら) 何とか院生試験に合格したものの思うような成績を残せないヒカルと、新初段シリーズでは敗北したものの更に前に進む意思を見せつけるアキラに注目です! ヒカルが追いかけてア…
// ある意味本当にヒカルの碁が始まったと言える5巻です。(前巻の書評はこちら) 「いや、とっくに始まってるやろ」と言う人もいるかもしれませんが、ヒカルがアキラとの差を自覚し、本当の意味でアキラを目標にして歩き始めるのがこの5巻からになります。 …
// ネット上に現れる無敵の棋士。saiの初登場!(前巻の書評はこちら) インターネットに潜む最強の棋士って格好良いですね。 そういえば2016年末から2017年始にかけてのアルファ碁Master無双の時、saiのことを思い出した人が多いのではないでしょうか? 僕…
// みんなが大好き(?)なダケさんが登場する巻です。(前巻の書評はこちら) 囲碁を打つ上でのマナーについて、実のところ普段ネット碁しか打たない僕はよくわかっていません。 例えば、黒番は右上隅から打つのがマナーだとか最近まで知りませんでした。 …
// 塔矢アキラが入部する囲碁部が徐々にギスギスする2巻。(前巻の書評はこちら) ある意味思い出深いのが、葉瀬中創立祭でヒカルが「これならオレにもできるかも」と詰碁の問題を解くシーン。 「佐為先生のワンポイント解説」と称して詰碁の解説が描かれて…