あるいは 迷った 困った

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『丹沢すだちが此処にイル!(1)』コミュ障だけど頑張る丹沢さんが可愛い話の感想

 

別冊少年マガジンで連載中の丹沢すだちが此処にイル!の1巻。

何となく表紙買いしたら、思った以上に面白かったので本記事で紹介してみたいと思います。

コミュ障だけど頑張ってる女の子のキャラクターが好きな人は必読ですよ!

ラップでしか自己表現できないコミュ障ヒロイン丹沢すだちのキャラクターが中々良いです。

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本作の概要

「先生、トイレ」も言えぬアガリ症! 韻は踏めても会話は不可能! 丹沢すだち、レぺゼン・コミュ障! 残念ヒロイン此処に参上!

西峰高校1年生・十文字大輔。入学したら、クラスの隣の席がラッパーだった。その子の名前は丹沢すだち。派手な格好にビビる大輔だったが、見た目に反して中身はコミュ障!? 大輔の心配が尽きない、だけど愉快な日々が始まる!

 ※出版社書籍情報より引用

ガリ症だけどラップでなら言いたいことの言える丹沢すだちのクラスメイトの十文字大輔。彼の視点で少しずつクラスメイトに歩み寄ろうと頑張る丹沢すだちを見守るコメディ漫画となります。

丹沢すだちはコミュ障ではありますが、他人との関わりを放棄しているようなキャラクターではありません。

ちょっとズレた部分があるものの、努力して他人と関わり合おうとするキャラクターです。

また、少し仲良くさえなれば意外と饒舌にコミュニケーションを取ることもでき、実際に十文字君とはラップを通さなくても普通に会話できるようになってきます。

そんな丹沢さんを十文字君と一緒に見守っていきましょう!

本作の見所

ラップで自己紹介

クラスの自己紹介で得意なラップを披露しようとする丹沢さん。

「スキルとかじゃなくまずスベる!」

「俺も隣でキツすぎる!」

いくらラップが得意でも、十文字君がちょっと韻を踏んで指摘する通り、一歩間違えれば大怪我してしまいますね。

自信満々だけど明らかに失敗することがわかっている。そんな行動を取ることわかって側で見ていることしかできない人も確かに精神的にキツいですね。

しかし、僕も昔は割とコミュ障な方だったので、人と話すのは苦手だけど目立ちたいという丹沢さんの心理にはとても共感ができます。

人と話すのが苦手なのに受けを狙って、だけど話をすること自体が苦手なものだからスベるどころか痛々しい感じになってしまう。

しかも本人は痛々しいことに気付いていないというね。

恥ずかしながら僕も経験があります。(笑)

まあ、今回は丹沢さんもさすがにアガリすぎてラップでの自己紹介はできませんでしたけど。

「先生トイレ」宣言

授業中にトイレに行きたいって言うの恥ずかしですよね。

まあ、十文字君の機転で何とかトイレに行くことができた丹沢さんですが、ラップでならトイレに行きたいと言えるかもともじもじしている丹沢さんが可愛かったです。

「凄まじィほど口下手な私ィ」

「先生トイレが言えずお漏らしィ」

「ついたあだ名は膀胱穴あきィ」

「よくある話 小2からロンリィー・・・」

ラップなら何でも言えるというのは本当のようですね。

先生にトイレに行きたいと言うよりはるかに恥ずかしいことを十文字君に言っちゃっていますが、本人は気付いているのでしょうか?

手巻き寿司と盆踊り

「十文字くんも一本どうですか」

「うちで栽培したハッパです」

十文字君は誤解してしまいますが、ただの大葉を使った手巻き寿司ですからね。

いや、この言い方だと怪しいハッパを想像してしまうのは仕方ないですが。

それにしても丹沢さん。十文字君とは割と普通に話せるようになっていますね。ある程度親しくなった人であれば普通に話せるというのはコミュ障あるあるな気がします。

食後にはラップの豆知識について自分から十文字君に話を振ることもできています。ブレイクダンスを十文字君に披露して、盆踊りっぽいと言われショックを受けていますが。

しかし、パンツ丸見えになったことで失敗してしまいましたが、ヘッドスピンができるのは普通に凄いと思います。

クラスメイトと友達に

コミュ障キャラの中には、過度に周りをひがんだり妬んだり、自分ではなく周りが悪いのだというスタンスのキャラクターも多いですが、丹沢さんはそうではありません。

口下手だけど周りと仲良くしたくて頑張る健気な女の子です。

しかし、班行動中に話しかけてきたクラスメイトの女子に、ラップで返事してしまい引かれてショックを受けてしまいます。

そして、十文字君に相談したら少しラップから離れようとアドバイスされます。

「丹沢さん 気づいてないかもしれないが・・・」

「ラッパーの99%は普通の会話もしているんだ」

丹沢さんはハッとしていますがあたり前のことですからね?

というか、むしろ1%も普通の会話をしていない奴がいるのかとツッコミたくなりましたが。(笑)

ともあれ丹沢さんは頑張って先ほど引かれてしまったクラスメイトの女子に話しかけようとします。

しかし、どうしてもアガってしまい上手くいきません。

クラスメイトの女子も丹沢さんが何をしたいのかがわからずに困惑していますね。

ラップでしか言いたいことが言えない丹沢さんに普通に話せとアドバイスしてしまったことを無責任だったと感じた十文字君のフォローで何とか切り抜けることができましたが、こういう自分にアドバイスしてくれる人に素直になれる丹沢さんが魅力的だと感じるエピソードでした。

雨合羽の丹沢さん

雨の日の下校。

十文字君は雨合羽を着用する丹沢さんに遭遇します。

中学1年生の時に傘泥棒だと誤解されたことがトラウマになっているのが理由らしいのですが、十文字君の言う通り女子高生的にはどうなんでしょうね?

確かに雨合羽には子供かお年寄りのイメージがありますが・・

丹沢さんは普通に雨合羽が似合っている気もします。

私服の丹沢さんとラッパー風になるキッカケ

普段のラッパー風と違って普通の私服姿の丹沢さんと十文字君は遭遇します。

この丹沢さん、ちょっとお嬢様風で普通に可愛いですね。

服装の話になり、丹沢さんがラッパー風の格好をするようになったキッカケについて話すために、十文字君を自宅に招待する丹沢さん。

ほんとにコミュ障かよ・・って言いたくなりますが、コミュ障な人ってたまに信じられない行動力を発揮することが現実でもある気がしますし、それなりにリアリティのあるシチュエーションなのかもしれませんね。

そしてそのキッカケとは、自分よりダメそうな人が自信満々に言いたいことを言っているのに惹かれたということのようですね。

「どんなダメ人間でも想いを述べていい」

「暴言さえ表現」

「言いたいこと 言っていいんだ」

「それがHIP-HOP!!」

よく知らないけど、ラップってそうなんですか?

ともあれ、その後クラスメイトにフリースタイルバトルを挑んだ丹沢さんは勝利したものの、その後は誰も話しかけてこなくなったとのこと。

傘泥棒事件の真相

丹沢さんのトラウマ傘泥棒事件。

丹沢さんを傘泥棒扱いした会津まい子が新キャラとして登場しました

会津さんも隠れHIP-HOP育ちらしいのですが、ラッパー風の生徒がいると聞いて丹沢さんに元にやってきます。

そして、お互いに傘泥棒事件の当事者であることに気付くのですが・・

「だけど誓ってわざとじゃなかった!」

「誰か間違って私の傘使った!」

「・・だろうと思って最後まで待った!」

「あのときはビビって言えなかった」

「ビート上なら言えるHIP-HOPに感謝!」

ラップなら言いたいことが言える丹沢さん、ちゃんと誤解を解くことができて良かったです。

それにしても、HIP-HOP好きの会津さんの登場で、十文字君に次いで丹沢さんの友達が増えるかもしれませんね。

総括

中身は知らずに表紙だけで妄想!

期待はしないでレジまでLet's go!

コミュ障な女の子に気付けばKnock Out

次の日ブログに下手くそな感想!

これで合ってる?僕のリリック!

韻を踏むってよくわからないけど、こんな感じなんでしょうか?

僕はラップというジャンルの音楽にはほとんど触れてこなかった人間ですが、それでも楽しめる内容になっていたと思います。

だから、「ラップか~、よく知らないな~」という人も是非読んでみて下さい。

所々にあるラップに関する豆知識も面白いですよ!

特に、コミュ障だけど頑張ってる女の子のキャラクターが好きな人は絶対好きになる作品だと思います。

丹沢すだちが此処にイル!の続刊を楽しみにしています!