90年代が生んだ魅力的なヒロインを名言とともに10人紹介します!(漫画、アニメより)
漫画やアニメの面白さを、内容以上に左右するかもしれない存在があります。
それは主人公やヒロインを始めとした個性的なキャラクターですね。
実際、現在メディア展開される作品の中にはキャラクターの個性そのものを売り出しているような作品もあるように思います。
その結果、漫画やアニメをあまり知らない人でも、何の作品に出てるのか知らないけど見たことや聞いたことがあるキャラクターがありふれた世の中になってきていますね。
しかし、一方であまりにも多くの、多様化したキャラクターが溢れかえるようになっていて、誰もが知っているキャラクターって減ってきているような気がします。
極端な例で言えば、ドラえもんやサザエさん、孫悟空のような老若男女問わず知っているキャラクターってゼロ年代以降はあまり生まれていないのではないでしょうか?
そもそも、あまりにも多様化してきて誰もが知る作品自体が減ってきたこともあるでしょうね。
90年代までは、上述した例ほど極端な例は少ないものの、比較的誰でも知っているようなキャラクターがちょくちょくと登場していました。
今回は、そんな90年代に誕生した魅力的なヒロインたちを、彼女たちの名言とともに紹介したいと思います!
90年代を振り返る他の記事はこちら
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- 1.綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
- 2.木之本桜(カードキャプターさくら)
- 3.さくらももこ(ちびまる子ちゃん)
- 4.月野うさぎ(美少女戦士セーラームーン)
- 5.ククリ(魔法陣グルグル)
- 6.チャチャ(赤ずきんチャチャ)
- 7.雪村螢子(幽遊白書)
- 8.毛利蘭(名探偵コナン)
- 9.美神令子(GS美神)
- 10.ナミ(ONE PIECE)
1.綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
90年代のヒロインで一番衝撃的だったのは、やっぱり『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイだと思います。
綾波レイ以前のアニメや漫画のヒロインと言えば、活発で元気な女の子というイメージがありましたが、その固定概念を覆すようなキャラクターでした。
メインヒロインとしては珍しくても、綾波レイのような属性のキャラクターは元々いましたが、綾波レイ以降にこのような属性のキャラクターが飛躍的に増加したような印象があります。
神秘的な雰囲気のいわゆつ無表情系キャラで、淡々とした喋り口調から感情が無いようにも見えます。
しかし、本当に感情が無いわけではありません。
ふと垣間見える人間らしい表情が、普段の無表情な綾波レイとのギャップもあって、とても魅力的です。
初出から20年以上たった今でも愛されるヒロインの中のヒロインですね。
綾波レイの名言
- あなたは死なないわ・・。私が守るもの。
- あたし、ニンニクラーメン、チャーシュー抜き。
- 私が死んでも代わりはいるもの。
2.木之本桜(カードキャプターさくら)
『カードキャプターさくら』の木之元桜は、ゼロ年代以降の量産型ヒロインの原型のようなキャラクターだと思っています。
多くの人をアニメ・漫画オタクの世界へと誘い、人生を狂わせた『諸悪の根源』だとしばしば言われますが、正直これは完全な誉め言葉ですよね?
性格的には綾波レイとは真逆。いわゆる昔ながらのヒロインらしい活発で元気な女の子といった感じです。
いわゆる現代社会に住む魔法少女で、実はかなり昔から存在するような属性のキャラクターではありますが、不思議と20年経った今ですら古臭さを感じさせないのは凄いですよね。
また、CVの丹下桜さんが木之元桜の魅力をかなり底上げしていたのは間違いないでしょう。
いわゆる萌えキャラに声を当てる声優さんで、木之元桜役としての丹下桜さんを超える人は未だ存在しないと思っています。
ちなみに、木之元桜ほどではないにしても、『諸悪の根源』扱いされるキャラクターは他にもいますが、多くは80~90年代に集中しているような気がします。
キャラクターが多様化しすぎた今の世の中で、このような強い影響力を持つキャラクターは生まれずらいのかもしれないですね。
木之元桜の名言
- なんとかなるよ。絶対大丈夫だよ。
- ほえ~。
- はにゃ~ん。
- さくら怪獣じゃないもん!
3.さくらももこ(ちびまる子ちゃん)
老若男女に愛されるお茶の間の人気者と言えば『ちびまる子ちゃん』のさくらももこですね。作中でも本名のさくらももこで呼ばれることはほとんど無いので、ここからはまる子で統一します。
本名からわかると通り、まる子のモデルは原作者のさくらももこ先生自身となります。
まさに等身大の小学三年生の女の子といった感じのキャラクターで、わがままだったり、見栄っ張りだったり、調子が良いことを言ったり、ちょっと切ない感じの失敗をしてしまったりするようなこともあるけど、どこか憎めないような愛嬌のある女の子だと思います。
魅力的ではあっても、あまりヒロインらしい感じではありませんが、恐らく日本で最高の知名度を誇る少女漫画のヒロインなのではないかと思っています。
まる子の名言
- ずっとずっと好きなことは好きなままでいたいよね。
- 私には今しかないよ。今を生きる女なんだよ。
- 怒ってる人がごまかされて笑っちゃえば、世の中平和だよ。
4.月野うさぎ(美少女戦士セーラームーン)
『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎは、闘う女の子のパイオニア的なキャラクターなのではないでしょうか?
月野うさぎ以前にも闘う女の子はいましたが、まるで少年漫画や特撮ヒーローをそのまま女の子に置き換えてしまったようなキャラクターは月野うさぎが最初な気がします。
世界的にも有名なヒロインで、アニメ好きの外国人が好きなイメージが強いですね。
何となく、現在のプリキュアの原型のようなキャラクターでもあると思っています。
また、月野うさぎの『月に代わってお仕置きよ!』の決め台詞は、恐らく少女漫画原作のアニメのキャラクターのセリフの中では、史上最も有名なのではないでしょうか?
月野うさぎの名言
- 月に代わってお仕置きよ!
- みんな!パソコンからはなれて!廃人になるわよ!
5.ククリ(魔法陣グルグル)
『魔法陣グルグル』のククリは、好きな人はとことん好きなキャラクターだという印象があります。
踊りながら魔法陣を描いて戦うという、他には無い個性のあるヒロインですね。
育ての親である魔法オババ以外の人とは接することなく育ったこともあり、少々世間知らずな所もありますが、活発で明るい女の子となります。
その育った環境も影響しているのか、時たまビックリするような感性を見せることがあるのも特徴です。いわゆる天然というやつですね。
また、黒いローブに三つ編みと、今回紹介しているヒロインの中では一番地味そうなイメージのある女の子でもありますが、そういう他とは違う部分が好きな人はとことん好きな理由なのかもしれませんね。(実は結構ファッショナブルに色々な服装をしていたりしますが)
ちなみに、個人的には今回紹介しているキャラクターの中では僕が一番好きなキャラクターになります。(本当は『魔法陣グルグル』の中だとジュジュの方が好きなのですが、本記事の趣旨に合っているのはククリだと思ったのでククリを紹介しました)
ククリの名言
- ここの塔はくさった塔よ。
- ウニョラー。
- きっとキッチンに「怪力お茶のフタ開けババア」がいるんだわ。
6.チャチャ(赤ずきんチャチャ)
『赤ずきんチャチャ』のチャチャは、少女漫画のキャラクターの割には男子でも好きな人が多かったという印象があります。
キャラクターの属性的に、少年漫画である『魔法陣グルグル』のククリに近い所があるので、そもそも男子受けしやすいキャラクターなのかもしれませんね。(ちなみに、アニメの放送時期が近く、少し後に始まった『魔法陣グルグル』の1期では、ククリが一瞬チャチャのような格好を見せたことがあったはずです。どのシーンだったか忘れてしまったけど)
また、アニメオリジナル要素ですが、変身ヒロインとしてのチャチャも格好良いと思っていました。
アニメ版と言えば、CVの鈴木真仁さんの、本来濁点の付かないはずの音に濁点を付けたような喋り方が、チャチャのキャラクターにマッチしていたと思います。
ちなみに、個人的にはアニメの女の子のキャラクターを見て、初めて「可愛いな~」という風に感じたキャラクターだったりします。諸悪の根源の代表格は『カードキャプターさくら』の木之元桜ですが、僕にとってはチャチャだったかもしれません。(笑)
チャチャの名言
- 愛と勇気と希望の名の下に、 マジカルプリンセス、ホーリーアップ!
7.雪村螢子(幽遊白書)
『幽遊白書』はTHE・少年漫画というイメージの強い作品ですが、実は女性キャラクターがとんでもなく可愛らしいです。
幼馴染で主人公である浦飯幽助に対しては喧嘩してスグに手が出たりと、一見すると活発なタイプの女の子なのに、意外とセンシティブな想いを抱えていたりするようなギャップが魅力的だと思います。
いわゆる主人公の幼馴染ポジションのキャラクターですが、どうやら漫画のキャラクターとしてありがちだという理由で原作者の冨樫義博先生は一番嫌いなキャラクターなのだとか。
それでこんな魅力的なヒロインが描けるのは流石ですね。
『幽遊白書』はいわゆるバトル漫画であり、主人公の戦いをサポートするもう1人のヒロイン・ぼたんの方が出番が多いくらいですが、喧嘩もするけど健気に浦飯幽助を見守る姿は魅力的だったと思います。
そういうわけで今回紹介したヒロインの中では、恐らく知名度は最低でしょうけど、好きなキャラクターなのでどうしても紹介する対象に入れたかったのです。(笑)
こういう『待つ』タイプのメインヒロインが増えてきたのも90年代なのではないでしょうか?
雪村螢子の名言
- 今度こんな事件があってどっかに行くときは、行く前に幽助が教えて!・・できれば一番最初に。
8.毛利蘭(名探偵コナン)
『待つ』タイプのヒロインとしては『名探偵コナン』の毛利蘭がその筆頭でしょうね。
初出からおよそ25年。四半世紀に渡り待ち続けています。(笑)
まあ、『待つ』タイプとは言っても、待っている奴がすぐ傍にいつもいるので、雪村螢子に比べると大量の出番があります。
手が出やすく、意外とセンシティブな一面もあり、また主人公の幼馴染でもある。
属性的には雪村螢子とかなり似ていますね。
違うのは、毛利蘭の方はヒロインの他に、たまにバトル・・というか荒事担当を兼ねている所でしょうか?
別居している両親の仲を取り持とうとしたり、同居する父親の面倒を見たりで、女子高生にしてはなかなかの苦労人の一面もあります。
個人的には『名探偵コナン』のヒロインの中では遠山和葉や灰原哀の方が好きだったりするのですが、魅力的なヒロインの登場する作品には、それに匹敵する、あるいは上回る人気を獲得するサブヒロインがいることが多いような気がします。
毛利蘭の名言
- 勇気って言葉は身を奮い立たせる正義の言葉・・人を殺す理由なんかに使っちゃダメですよ・・
9.美神令子(GS美神)
90年代初頭っぽいヒロインといえば『ゴーストスイーパー美神』の美神令子ですね。
世界最高のゴーストスイーパー(GS)の1人で、卑怯かつ外道。それに自己中心的で傲慢という、ハッキリ言ってヒロインらしさはありません。
『ゴーストスイーパー美神』以前の作品のヒロインなら、間違いなく敵役というか、やられ役のような属性で登場していたようなキャラクターです。
原作者の椎名高志先生もそう思ったのかはわかりませんが、途中からおキヌちゃんというヒロインらしいキャラクターが登場しますしね。
とはいえ、それが悪いわけではありません。
美神令子はあくまでも少年漫画の主人公であり、少年漫画の主人公として描かれていたのだと思います。男性主人公の場合、割と昔からいわゆる主人公っぽい格好良さの薄い主人公はいたので、そう考えると違和感は無いのかもしれません。
80年代後半頃からは女性の社会進出が顕著になってきている時代に突入しています。
美神令子は、そういう時代背景にあって登場した新しいタイプのヒロインだったのだと思います。
実際、今では美神令子とは違う意味でヒロインらしくないキャラクターも含め、ヒロインらしくないヒロインが数多く存在していると思います。
美神令子の名言
- 世界を救う戦いなんて一銭にもなんないボランティア・・!一刻も早く終わらせて悪霊胎児で小銭を稼ぐ平和な生活にもどるのよっ!
10.ナミ(ONE PIECE)
2018年現在でも、トップクラスに君臨し続けるヒロインと言えば『ワンピース』のナミではないでしょうか?
言わずと知れた麦わら海賊団の航海士ですね。
小悪魔的な魅力があるかと思えば、健気に仲間のことを思ったり、虐げられている弱者には救いの手を差し伸べようとする。しかもスタイル抜群で可愛い。
それだけを聞けばアンバランスなキャラクターに見えるかもしれませんが、これらの要素が奇跡のようにマッチングして、ナミというキャラクターをかたどっています。
良い部分も悪い部分も含めて、ナミは男性が女性に対して魅力に感じる要素のほとんどを兼ね備えているのではないでしょうか?
一応90年代に登場したヒロインであるものの、あまりにも現役感が強いので最後に持ってきましたが、まさに日本が生んだベストオブヒロインだと思っています。
ナミの名言
- 子供に泣いて助けてって言われたら!!!もう背中向けられないじゃないっ!!!!