『ドラゴンボール超(8)』ついに漫画版でも身勝手の極意がっ・・! 最新巻の感想(ネタバレ注意)
劇場版の公開を目前に、漫画版の『ドラゴンボール超』も最新巻が発売しました。
アニメ版とは違ったスピード感のある展開で、そろそろ力の大会もクライマックスが近付いています。
最近、劇場版が楽しみすぎることもあっていつも以上に楽しんで読んでしまいました。
『ドラゴンボール超』のアニメ版は、特に力の大会編は相当ボリューミーなので、漫画版で同じような展開になるとなかなか先に進まないからか、色々な宇宙との戦いをかなり省略されてしまっています。
しかし、単に省略されているだけではありません。
バトルのカードの組み合わせがアニメ版と違っていたり、漫画版ならではの展開を見せてくれるのはありがたい所。
個人的には、今巻での亀仙人は本当に良かったと思います。(カッケー!)
ついに、孫悟空があの技を発動させる点にも注目ですね!
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本作の概要
苦戦するカリフラでしたが、カリフラの舎弟・ケールが密かに援護するのですが・・
カリフラのピンチについに、伝説の超サイヤ人に進化します。
大暴れし次々と他の宇宙を敗退に追い込んでいくケールですが、パワー頼りの変身に徐々に動きが見切られはじめ、ここまでかと思われた時・・
カリフラとケールがポタラ合体してケフラという超戦士が誕生しました!
一方、第6宇宙による怒涛の快進撃が繰り広げられる中、静観する第11宇宙のジレンに対して孫悟空が再び戦いを挑みます。
ジレンに対抗するためにもう一つ壁を越えたい孫悟空でしたが、なかなかそれが見込めそうにありません。
一気にクライマックスに近付くスピード感のある展開。
ついにラストバトルが始まりそうな予感です!
本作の見所
カリフラvsフリーザ
最初に超サイヤ人、つまりは孫悟空と戦った時に比べて、フリーザも相当強くなっているようです。
まあ、わかっていたことですが、純粋なポテンシャルで言えば第7宇宙のメンバーの中でも抜けているのかも知れませんね。
しかし、カリフラはそんなフリーザを相手に善戦します。
「私が戦った最初の超サイヤ人より・・全然強いですよ」
そして、カリフラに対するフリーザの称賛は本心なのでしょう。
実際、フリーザは最終形態であるゴールデンフリーザへの進化を見せます。
カリフラのことをザコだと蔑みながらも侮ってはいないようですね。
とはいえ孫悟空ですら苦戦するゴールデンフリーザに現時点のカリフラが敵うわけもなく、バトルは徐々に一方的な展開になっていきます。
しかし、そんなバトルに横やりを入れる攻撃がフリーザを襲います。
ケールvs・・・
カリフラの舎弟の気弱なサイヤ人・ケールがフリーザに攻撃していた犯人でした。
戦いを邪魔されたことに憤りつつもカリフラはケールを心配して後ろに下がるように指示します。
「正直あなたの攻撃よりケールさんの攻撃の方がききましたけどね」
しかし、フリーザはカリフラの攻撃よりケールの攻撃の方が上だと示唆します。
それでも一人で戦おうとし、徐々に追い詰められるカリフラを見たケールはついに覚醒します。
「あねさんを脅かす存在は・・あたしが消す!!」
伝説の超サイヤ人。
強大な力を発揮し、ゴールデンフリーザや孫悟空すら圧倒し、ケールの前に次々と敗退していく選手、そして消滅する宇宙。
しかし、理性を失ったケールに敵味方の区別はなく味方まで攻撃する始末。
しかも、力押しの戦い方は徐々に見切られ、肝心のパワーも落ち始めてしまいます。
第6宇宙、大ピンチですね。
そんな時、カリフラのポケットから落ちたポタラに気付いたキャベが、カリフラとケールの合体を提案します。
この辺、アニメ版とは随分と展開が違います。
確かアニメ版ではシャンパが力の大会の前にポタラを託していましたが、漫画版ではカリフラが界王神からパクッていたのですね。(笑)
ともあれ、キャベの犠牲もあってカリフラとケールの合体は成功し・・
超戦士ケフラが誕生します!
ケフラvs孫悟飯
アニメ版では、最初に孫悟空がジレンに敗北した後のカリフラ、ケールとの戦いの中でケフラが誕生し、ケフラは孫悟空と戦って敗れるという展開でしたが、漫画版では展開が違います。
ケフラの力量がどれくらいなのかはわかりませんが、何となく魔人ブウ編の時のベジットに迫るくらいなのではないかと思っています。
そう考えると孫悟飯には厳しい戦いなのではないかと思われたのですが、力の大会の前の修行で勘を取り戻し、力の大会の中でも成長している孫悟飯はケフラと互角の戦いを繰り広げます。
「おいおい・・あいつどんだけ才能もってるんだよ・・もしかして仕事しないでずっと修行してたら悟空よりあいつの方が強くなれんじゃねーのか!?」
「いやだめだろ仕事はしないと」
観戦しているクリリンと18号のやり取りが地味に面白いですが、確かに作中でも修行しているシーンが極端に少ないにも関わらず孫悟空やベジータに次ぐ戦士である孫悟飯の才能はずば抜けているのかもしれませんね。
結果は相打ちとなりましたが、ポタラ合体した超サイヤ人に単独で相打ちまで持ち込んだ孫悟飯は流石ですね。
孫悟空の師匠
そしてジレンを前に今一つ壁を越えられない孫悟空を諭す一人のジジイ。
亀仙人、カリン、ミスターポポに神様、界王様、それにウィス。
数多くの師匠がいる孫悟空ですが、やっぱり孫悟空の師匠と言えば亀仙人ですね。
孫悟空が子供の頃以降はあまり師匠らしい顔を見せなかった亀仙人ですが、ここに来て師匠らしい言動を見せてくれます。
力では弟子の方が遥かに上回っていますが、それでも師匠たるところを見せてくれる亀仙人が格好良いです。
「ふん・・パワーじゃと?戦闘力ってやつか?誰じゃそんなものを言い出したのは。ベジータか?フリーザか?」
ラディッツです・・という冗談は置いておいて、確かに一時期は孫悟空もパワー頼りなだけではない静かな戦いを見せていたこともあります。
それがいつしか、とにかくパワーの底上げに執着してしまっていたようですね。
亀仙人は、敵わないまでもジレンに立ち向かい、孫悟空に初心を思い出させます。
身勝手の極意を思わせるような身のこなしで、ビルス様すら驚かしました。
「でも亀仙人さんは生き残るよりもっと大きな功績を残したのかもしれませんよ」
ウィスの指摘するように、亀仙人の言葉に孫悟空は変わりつつあります。
亀仙人は戦士としては第7宇宙のメンバーの中で最底辺なのかもしれません。しかし、武道家としては一番なのだと思わせるような一幕だと思いました。
圧倒的なジレン
しかし、ジレンと激突っ・・する前に解除されてしまうほどの不完全さ。
これはなかなか厳しそうです。
闘う前に敗れてしまった孫悟空に代わり、ベジータ、フリーザ、17号が次々とジレンにぶつかりますが・・
全く歯が立ちません。
フリーザもベジータに負けず劣らずプライドの高いキャラクターですが、ジレンには敵わないと認めたのか時間稼ぎという手段に打って出ます。
それも見抜かれ、17号に至っては自爆までしたもののジレンには通用しませんでした。
第7宇宙のエース級が数人がかりでも敵わない。
さすがにダメかと思われたその時、再び孫悟空が身勝手の極意を発動させます。
「オラだって成長するぞ。もう周りに惑わされんのはお終いだ」
ついに、孫悟空は身勝手の極意をものにしたのでしょうか?
ジレンとの決着は次巻に持ち越しですが、どのような展開になるのか楽しみですね!
総括
いかがでしたでしょうか?
いよいよ、漫画版でも力の大会のクライマックスが近付いていて、漫画版も終わってしまうのか~と思っていたら、9巻では新章が始まるようですね。
『銀河パトロール囚人編』。
期待と不安の両方がありますが、今はとにかく本作品が続いてくれることを嬉しく思っています!