全編アニメ化に超期待の『フルーツバスケット』を 放送前におさらいだ!
現在もっともアニメ化を楽しみにしているのが、この『フルーツバスケット』です。
昔の人気作品を再びアニメ化することが近年の流行になりつつありますが、そういった流れの中でのアニメ化でしょうか?
最初のアニメ化から20年経ってないケースでは珍しいような気もしますが、それでもずっと昔であることには違いないので、今回アニメ化が発表されただけでもの凄く懐かしい気持ちになりました。
こういう過去の作品が再びアニメ化されることは、かつてアニメ化された際には原作が連載中でアニメ版は完結まで至っていなかったような作品が、完結まで描かれることが多いのが魅力的ですよね。
近年では2017年の『魔法陣グルグル』の3度目のアニメ化なんかがまさにそのケースで、僕もファンの一人としてメッチャ嬉しかったことを覚えてします。
そして、この『フルーツバスケット』もかつてアニメ化された際には原作のキリの良いところ、だけどこれからが面白いのにってところで終わってしまっていたので、今回の全編アニメ化に否が応にも期待が高まります。
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フルーツバスケットとは?
『フルーツバスケット』は1998年から2006年まで少女漫画誌である『花とゆめ』に掲載された高屋奈月先生の描く少女漫画作品となります。
累計発行部数が3000万部を突破しており、もっとも売れている少女漫画としてギネス認定されるほどのヒット作。
異性に抱きつかれると十二支の動物に変身してしまう草摩家と、突如その分家宅に居候することになった主人公の本田透の交流を描くホームコメディであり、ファンタジーでもありますね。
ちなみに、『フルーツバスケット』というタイトルの由来は、そのものレクリエーションゲームのフルーツバスケットからきているようです。
フルーツバスケットは、参加者全員にフルーツの名前を割り当て、鬼が呼んだフルーツは席を移動しなければならないのですが、この時に鬼も席の取り合いに参加するため席が一つ足りなくなります。
そして、席の取り合いにあぶれた人が新たな鬼になるのですが、要はちょっと工夫した椅子取りゲームのようなゲームなのですね。
小学生とかの頃にやったことがある人も多いのではないでしょうか?
そして、本作品の主人公である本田透は幼い頃にイジメにあっていて、ひとりだけフルーツではなく「おにぎり」が割り当てられてしまい、結局「おにぎり」と呼ばれることがありませんでした。
草摩家の一員になったつもりでいたけど、そうではなく自分は「おにぎり」であると重ねたりする本田透や、十二支の一族でありながら十二支ではない猫の物の怪憑きである草摩夾。
こんな感じに、草摩家という一つの輪(フルーツバスケット)の中における仲間外れを『フルーツバスケット』というタイトルは示しているのだと思います。
フルーツバスケットのあらすじ
幼い頃に父親を亡くし、高校生になってから母親も亡くした主人公の本田透は、テントで一人暮らそうとしていました。
これ、少女漫画の主人公なんですよ?
しかし、このテントを貼った場所が草摩家の私有地で、何とかテント暮らしを許可してもらおうとしていた所、そもそもテント自体が土砂で埋まってしまいました。
そんな紆余曲折があり、草摩家の分家宅に居候することになった本田透ですが、実は異性に抱きつかれたら十二支の動物に変身してしまう草摩一族の秘密を知ることになります。
天然でちょっとズレたところもあるけど、そんな十二支の呪いを受け入れてしまう優しさを持った本田透が尊く感じられる物語です。
2001年のアニメ化
もう18年も前になります。
最初に『フルーツバスケット』がアニメ化されたのは。
とても不思議で魅力的な草摩家を巡るホームコメディは、しかし十二支に入れなかった猫の物の怪憑きである草摩夾の物語が描かれたところまででアニメ版は終了してしまいました。
原作が素晴らしいので、それでもとっても切ない名作アニメであることには違いないのですが・・
とはいえ、草摩家を巡る秘密など明らかになっていない等、半端な結末であることは否定のしようがないでしょう。
監督である大地丙太郎氏も、それを認めた上で続きは作れないというコメントをしているようですね。
そんな感じで、僕も好きな作品ではあるのですが2001年のアニメ版は少々消化不良気味だったのですけど・・
それだけに今回のアニメ化はファンにとっては歓喜以外の何ものでもありませんでした。
ちなみに、2001年版は終わりこそ消化不良気味でしたが、岡崎律子さんの作ったOP曲『Forフルーツバスケット』はとんでもない名曲である上に作品の雰囲気にもマッチしまくっているので、聴いたことが無い人は是非とも一度聴いてみて下さい。
個人的には、今回のアニメ化で唯一不安なことがあるとすれば、このOP曲と比較されることになるであろう新しいテーマ曲がどのようなものになるのかって所で、それだけこの『フルーツバスケット』という作品とマッチしすぎている名曲なんですよ。
あと、ちょっと露骨な宣伝ですが、かつてこの曲をピアノ編曲したものをニコニコ動画にアップロードしたことがあるので、良かったら聴いてみて下さい!
※後半、僕の自作曲が引っ付いてますが、それは無視しといてください。(笑)
【あるいは】Forフルーツバスケットをピアノ編曲してみた - ニコニコ動画
フルーツバスケットの新旧キャスト
今回のアニメ化にあたり、原作者である高屋奈月先生は制作サイドに2つの要望を出していたようです。
それは・・
- すべてを新しいメンバーで作ること。
- 絵を高屋奈月先生の絵に寄せないこと。
・・という2つです。
1つ目は、一度閉じた幕をもう一度開くのであれば、新しい全てで世界を再構築して欲しいという想い。
2つ目は、そんなことはないと思いますが高屋奈月先生の絵がもう古いことと、病気をしていて今の絵はブレが酷いので、それも新しく再構築して欲しいという想いを高屋奈月先生はコメントしています。
とにかく「新しい」ということと「再構築する」ということにこだわっているようですね。
確かに、公式HPで紹介されているキャラデザだけ見ても、確かに『フルーツバスケット』のキャラクターらしくありつつも、現代的に新しい雰囲気になっていて、まさに再構築されたキャラデザって感じがしますよね。
ここでは、特にアニメにおける影響力の大きいキャストの変更について触れていきたいと思います!
本田透
やっぱり主人公のキャストが一番気になりますよね!
2001年版では、当時『ラブひな』のメインヒロインである成瀬川なる役で大ブレイクしていた堀江由衣さんが本田透役を務めていました。
優しい感じの声がピッタリで、原作漫画を読んでいる時には堀江由衣さんの声で脳内再生されるくらいで、良くも悪くも本田透の声のイメージは焼き付いているというか、僕の中では固定されてしまっています。
それだけに新キャストがどんな本田透を見せてくれるのかは気になるところですが、特報映像の本田透の声を聞く限りは全く不安は無さそうです。
堀江由衣さんとはまた違った声ですが、本田透のイメージにこれまたピッタリと当てはまっています。
新キャストの石見舞菜香さんは『さよならの朝に約束の花をかざろう』の主人公マキア役の声優さんですが、そういえばちょっと天然だけど真っ直ぐで優しい所が、マキアも本田透も共通していますね。
石見舞菜香さんのマキア役はメッチャ素晴らしかったので、似た役どころの本田透役も期待できるのではないかと思います。
草摩由希 ※子(鼠)
旧キャスト:久川綾
新キャスト:島﨑信長
旧キャストは久川綾さん。そういえば中性的な男性キャラクターを女性声優が演じることって一時期ほど多くなくなってきている気がしますが、草摩由紀役も新キャストは男性声優である島﨑信長さんになっています。
最近では『ソードアートオンライン』のユージオ役の印象が強いですが、いくつも主演級のキャラクターを演じている人気声優さんですね。
元々女性声優が演じていたくらい中性的なキャラクターなだけに、割と男らしい役どころのキャラクターを多く演じられている島﨑信長さんがキャスティングされていることに少々驚きましたが、まさに最近のユージオ役なんかは男らしくも柔らかい雰囲気も持ち合わせたキャラクターで、実はかなりピッタリなキャスティングなのではないかという風に思えるようになってきました。
メイン所の一人である草摩由紀役が島崎信長さんになるだけで、2001年版とは全く違った雰囲気の『フルーツバスケット』になるのではないかと予想されますね。
ちなみに、本田透、草摩由紀、草摩夾、草摩紫呉の4人の声は以下のティザーPVで聴くことができますよ!
草摩夾 ※猫
ちょっとネタバレになりますが、『フルーツバスケット』におけるヒーローである草摩夾。
それだけに本田透に次いでキャスティングが気になるところです。
旧キャストは安定して活躍し続けている関智一さん。役の幅の広い声優さんなので普通に合っている感じでしたが、新キャストの内田雄馬さんはどうでしょうか?
あまり存じ上げない声優さんだったのですが、内田真礼さんの実弟で、普通に主演級レベルの声優さんだそうです。
というか、僕の大好きな『りゅうおうのおしごと』の主人公である九頭竜八一役の声優さんだったのですね。
そういうわけで僕の中では九頭竜八一の好青年っぽい声のイメージなので、草摩夾の見た目通りぶっきらぼうな感じの性格のキャラクターをどんな風に演じられるのかが興味深いです。
『フルーツバスケット』と同時期にアニメ化される『この音とまれ!』の、草摩夾と同じくぶっきらぼうな感じのキャラクターである久遠愛役も内田雄馬さんなので、そういう感じの演技が得意な声優さんなのかもしれませんね。
草摩紫呉 ※戌(犬)
新旧ともに格好良い声と演技が魅力の声優さんですね。
あまり声優に、特に男性声優には疎い僕でも一瞬でパッと声が頭に浮かびます。
置鮎龍太郎さんのドシっとした低音の演じられる草摩紫呉の優しく語り掛けるような雰囲気も素晴らしかったですけど、中村悠一さんの低音の中に柔らかさのある感じの演技が、どんな草摩紫呉になるのかも楽しみですね。
草摩楽羅 ※亥(猪)
エヴァの葛城ミサト役の大人のお姉さん的なイメージがあって、どんな感じだったかあまり覚えてないけど、旧キャストが三石琴乃さんだったというのは意外でした。
『フルーツバスケット』見てた頃は声優さんのこと今以上に知らなかったからなぁ・・
いや、実際お姉さんキャラなんだけどね。
とはいえ、外見は年齢のわりに少女っぽさがあって、 まさに夢見る少女って感じのキャラクターなので、少女キャラのイメージの強い釘宮理恵さんはピッタリなんじゃないかと思いました。
草摩紅葉 ※卯(兎)
子供っぽいけど実はそんなに子供じゃなくて、意外と大人っぽい内面を持つキャラクターである草摩紅葉。
旧キャストの齋藤彩夏さんのことは存じ上げませんでしたが、年齢のわりに声優歴の長いベテランさんで舞台女優とかもされている方だそうですね。
一方の新キャストの藩めぐみさんは『HUNTER×HUNTER』のゴン役の声優さんで、草摩紅葉の雰囲気にも合っているように思います。
草摩はとり ※辰(龍)
旧キャストの井上和彦さんはかなりの大ベテランで声優に疎い僕でも知っている声優さんですが、井上和彦さんが草摩はとり役だったとは気付いていませんでした。
どっちかというとごっつい感じのキャラクターを演じられているイメージで、どこか哀愁のある感じの草摩はとりっぽい役を演じるイメージが無かったからなのですが、全く違和感はなかったと思います。
新キャストの興津和幸さんは存じ上げていませんでしたが、最近では『ガンゲイル・オンライン』のエム役を演じられていた声優さんらしいですね。
こちらもごっつい感じのキャラクターですが・・
いや、エムのリアルの阿僧祇豪志の感じなら草摩はとりに合っているって気もしてきました。
草摩潑春 ※丑(牛)
見た目通りキレて凶暴になりやすいところもあるけど、本質的にはマイペースで物静かで天然っぽさもあるのが草摩撥春というキャラクター。
旧キャストの陶山章央さんといえば完全に『ちびまる子ちゃん』の山根のイメージで、見た目的には「山根役の人がこんなヤンキーっぽいキャラクターなの?」って思う人もいそうだけど、意外と草摩撥春のキャラクター性に合っていました。
新キャストの古川慎さんは『ワンパンマン』のサイタマ役の声優さんですが、サイタマ的な天然っぽい演技なら草摩撥春にピッタリな気がしますね。
草摩綾女 ※巳(蛇)
旧キャストの宮本充さんは存じ上げていませんでしたが、『こち亀』の中川圭一役の声優さん。確かに、思い出したら中川圭一っぽい声だったかもしれません。
新キャストの櫻井孝宏さんは非常に役の幅の広い声優さんで、男らしく熱い役柄から優男っぽさのある演技もこなす声優さんなので、安心して聴けるのではないかと思います。
草摩慊人 ※当主
旧キャスト:若葉紫
新キャスト:坂本真綾
コメント旧キャストは男性
旧キャストの若葉紫さんは男性俳優さんなのですが、女性キャラクターを男性が演じるのは珍しいですね。その逆は稀によくありますけど。
そして新キャストは坂本真綾さん。凛とした感じのキャラクターが合っている声優さんってイメージを持っていますが、凛としつつもヒステリックなところもある草摩慊人をどう演じられるのかが興味深いですね。
魚谷ありさ
旧キャスト:今井由香
新キャスト:種﨑敦美
新旧ともに存じ上げない声優さんだったのですが、調べたら新キャストの種﨑敦美さんは『響け!ユーフォニアム』の鎧塚みぞれ役の声優さんらしいですね。
魚谷ありさは公正済の元ヤンキーというキャラクターなので、無口で親友の後ろを健気に追いかけるような鎧塚みぞれのイメージとはだいぶ違いますね。
僕があまり知らないだけでこういう役どころもこなす声優さんなのかもしれませんが、どんな感じになるのか楽しみです。
花島咲
旧キャストの安原麗子は女優さんらしいですが、『フルーツバスケット』の旧キャストって意外と俳優さん女優さんが多いですね。
新キャストの佐藤聡美さんは、今回のキャスティングの中で一番驚きました。
どちらかといえば物静かで温和な性格のキャラクターを演じることの多い佐藤聡美さん。
花島咲は確かに物静かで温和ですが、毒があったり、ミステリアスな雰囲気があったり、電波だったり、魔女とは呼ばれているけど小悪魔的なところもあったり・・
今まで佐藤聡美さんが演じていたキャラクターとはちょっと方向性が違っているような気がするので、どんな感じになるのかめっちゃ興味深いです。
個人的には、実は『フルーツバスケット』の中で本田透と並んで一番好きなキャラクターなので、特に気にしています。
総括
いかがでしたでしょうか?
2019年の4月。平成の終わりと新しい時代の始まりを跨ぐ節目の1クールに放送が予定されているアニメの中で最も期待している『フルーツバスケット』。
僕は昔から少女漫画も嗜む男でしたけど、特に少女漫画ばかりにハマっていた時期があって、丁度その頃に全盛だったのが『フルーツバスケット』という作品でした。
それだけに懐かしさによる思い出補正も相当かかっていて、ひょっとすると期待しすぎなくらい期待してしまっているところはあるかも知れません。
それに応えてくれるようなアニメ作品になってくれたらと、繰り返しになりますが本当に楽しみにしています!