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『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?(6)』飯テロにならないグルメ漫画の最新巻の感想(ネタバレ注意)

 

桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?も、もう6巻ですか~

いや、正直ゲテモノ的な食材をテーマにした作品ということもあって「そんなにゲテモノグルメのネタなんてないでしょ?」とか思ってたので、1巻発売時点ではここまで続くとは思っていませんでした。

それだけ世の中には一般的ではない食材で溢れているということですね。

まだまだ桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?は続きそうな気がします。

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本作の概要

蛇にサボテン、昆虫にワラスボ。

極めつけはウーパールーパー

日本人的な感覚だと全く食指の動かない食材の数々・・いや、ワラスボは日本だけども。

今巻でも相変わらず桐谷さんは様々な食べ物に挑戦します。

そして、ついに桐谷さんですら躊躇する食材も登場します!

本作の見所

ジャパンスネークセンター

桐谷さんと榊先生。生徒と教師の関係ながら随分と仲良くなってきましたね。

榊先生は立場上・・

いや、そうでなくてもゲテモノばかり食べさせようとしてくる桐谷さんを疎ましがっているっぽいですが、一番最初に比べると流されやすくなってきているような気がします。

今回、桐谷さんはジャパンスネークセンターに行こうと誘いをかけてきました。

「あなどることなかれ! 東京ドーム規模の敷地にて1万匹ものヘビを展示する開園から50年。超老舗の動物園なのです!」

桐谷さんが力説するジャパンスネークセンターは、僕は寡聞にして知りませんでしたが、実在する施設だそうですね。

日本にここまで蛇にフューチャーした施設があったなんて・・

公式HPを見てたら、作中に登場した「軽食・コーヒー ヘビ料理」って看板の食堂の写真も載っていました。

かなりちゃんとした施設だということは理解しましたが、アングラ感が拭えないのはなぜだろう?

やっぱり蛇そのものにアングラな雰囲気があるからでしょうか?

www.snake-center.com

蛇料理

現在は休業中のようですが、かつてはマジでマムシの踊り食いとか、心臓や生き血を飲むのがかなり最近まであったらしいですね。

調べてみたら「かなりいける」という感想も見かけますが、今回作中に登場したような「ヘビの野菜炒め」や「骨のフライ」はまだしも、マムシの踊り食いとかは僕には絶対に無理そう・・

そして、かなりアングラ感のある調理風景が描かれていますが、「ヘビの野菜炒め」や「骨のフライ」くらいなら普通に食べてみたいかも知れません。

いや~

いざ目の前にすると尻込みするかも知れませんが、蛇ってそこまで圧倒的にゲテモノって感じもしないんですよね。

国によっては普通に食べてそうですし、そこそこ優秀なたんぱく源という印象がそう思わせるのかもしれません。

桐谷さんや榊先生も、食べた後の反応が微妙な食べ物も多い中、この蛇料理は相当美味しそうに食べてましたしね。

食用サボテン

日本じゃ全く馴染みはありませんけど、サボテンは食用のものもあると知っていたのでそこまでゲテモノ感はありませんでした。

まあ、同じ変わった食材でも植物はかなりハードルが下がりそうな気がします。

というか、サボテンのステーキとか普通に興味ありますしね。

「あっこちら近所の花屋のおばあちゃんからいただきました」

しかし、榊先生もツッコミを入れていましたが、それは絶対食用のつもりでくれたわけではなさそうですね。(笑)

ムシモアゼルギリコさん

ムシモアゼルギリコさんというのは実在のフリーライターで、昆虫食の魅力を広げる活動をされている方になるそうです。

「昆虫食べて十数年。食べた数は6千匹以上にも及ぶ。誰が読んだのか「昆虫界のビッグマザー」! 様々なオリジナル虫レシピを研究し、メディアや雑誌でも活躍中の今雑食界注目の人です!」

実在の人だからか桐谷さんの紹介が詳しい!(笑)

だけど、すげ~人もいるものなんですね。

僕、蛇を始めとした爬虫類や、ちょっと怪しいお魚とか、植物系ならば一般的ではない食材でも何とか食べられる気がしますけど、昆虫だけは絶対に食べられる気がしません。

そして、そんなムシモアゼルギリコさんの家のホームパーティで桐谷さんたちの前に出された前菜がクスクスのサラダ。

「おっ、普通?」と思いきや、幼虫がふんだんに入っていました。

どうやら幼虫は初体験らしく、珍しく口に運ぶのを躊躇する桐谷さんが貴重ですが・・

「私は目の前にスイカとカブトムシがいたら即座にカブトムシに喰らいつく女ですよ!?」

躊躇を指摘されてヤベ~ことを口走ってしまっています。(笑)

個人的には同じ昆虫でも足のある成虫より幼虫の方がマシな気が・・いや嘘どっちも無理です。

ともあれ、勇気を出して食べた桐谷さんでしたが、どうやら卵黄のような味らしいです。

それだけ聞けば美味しそうですが、いくら美味しいと言われたって普通は勇気が出ませんよ。

ワラスボ

一応、昔社会の授業で習った記憶があるので知っていますが、日本の変わった有名な食材としてはイナゴと並んでツートップではないかと思っています。

魚類なら何とかいけそうですが、エイリアンと揶揄される外見、色も含めてかなりグロく見えるのでなかなか勇気はいりそうですね。

まあ、ぶっちゃけ美味しいでしょうけど、良くも悪くも桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?で描かれる食材はおどろおどろしく見えますから、どうしても「こんな食材あるんだ~」どまりになってしまいます。

ワラスボもまた、実物よりもエイリアン感まるだしに描かれているな~と思い、実物の写真と見比べてみましたが・・

すみません。実物の方がエイリアン感が強かったかも知れません。(笑)

総括

いかがでしたでしょうか?

普通のグルメ漫画を読んでいると、とにかく美味しそうな食事の描写にお腹が空いてきたり、登場した食べ物を試してみたくなったりするものですけど、桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?ほどそうならないグルメ漫画も珍しいですね。

そう言うと、グルメ漫画としての魅力に欠けているのではないかと思われる人もいるかも知れませんが、いやいや「こんな食べ物もあるだ~」という単純な興味を満たしてくれる良い漫画だと思いますよ?

ただ、僕は元々がかなりの食わず嫌いなので、どんなに登場人物が美味しいと言っていても、本作品に登場するようなゲテモノ料理を積極的に食べてみようとは思いませんが・・

あっ、でもサボテンはちょっと食べてみたいかもしれません。

次巻でも食の世界の広さを教えてくれそうで、楽しみですね!

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