あるいは 迷った 困った

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『八雲さんは餌付けがしたい。(7)』卵かけご飯が贅沢すぎる最新刊の感想(ネタバレ注意)

 

年上未亡人の色っぽさがとどまることを知らない八雲さんは餌付けがしたい。の最新刊!

いや、年上未亡人というか八雲さんは僕よりは年下なんですけどね。(笑)

それにしても、今巻はちょっと挑戦的な内容が多かったような気がしますね。

肌色成分強めというか何と言うか・・

それに、八雲さんは餌付けがしたい。は八雲さんと大和くんが中心となる漫画ですけど、他のキャラクターも徐々に親しみ深い感じになってきて、少し深みが増してきた気がしますね。

あと、今巻で大和くんが食べていた卵かけご飯・・

あれはマジで贅沢すぎる。メッチャ真似したいと思いました。(笑)

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本作の概要

八雲さんが大和くんに餌付けする基本パターンから外れたエピソードが多いのが特徴の巻だと思います。

八雲さんの友達の由梨さん、そして何故か芋虫が餌付けされたり、ルイちゃんが大和くんを餌付けしようとしたり、いつもとはちょっと違ったエピソードが満載です。

もちろん、大和くんは毎度のごとく八雲さんに餌付けされていますが、卵かけご飯は意外にも、もしかして作中最高の贅沢ではないでしょうか?

本作の見所

八雲さんVSモヤモヤゲージ

八雲さんに数々の災難が降りかかります。

いったい何だという感じですが、確かに悪いことが立て続けに起こる日ってありますよね。

「間違いない。今日は年に数回あるそういう日だわ。単純に運が悪いというか、何しても裏目にでるのよね・・」

そうそう自分ではどうしようもない感じに悪いことが降りかかる日って、来るときは来るし何故か回避できない。

しかし、八雲さんもそこは大人。そういう時の対策を用意していたみたいです。

「餃子100個作ります!」

いや、それ食べる大和くんがいるからこその対策じゃんとツッコミたくなりましたけど、ともかく八雲さんは単純作業でストレスを発散する派みたいですね。

僕の場合はモヤモヤがある時には単純作業だと手が付かないので、余計なことを考えられない頭や体を使ったことをする方が発散できる派なので八雲さんとは逆ですが、確かに単純作業もストレス発散の定番の一つだと思います。

「ああ~・・いい・・いいわ~・・・。自分が積み上げたものが一瞬で崩壊する・・ゾクゾクするわぁ~」

そして、一瞬で餃子を蹂躙していく食欲の化身の大和くん。

まさか大和くんも、自分にご飯を作ってくれる大和さんがトランプタワーを自分で崩すマッチポンプのようなことを考えているなんて、思いもよらないでしょうね。(笑)

Friend Likes Me

大人になってからの人間関係って、親しくしているように見えても学生時代のような気楽さが無いというか、全く別物のように感じますよね。

だから、たまに学生時代の友人に会ったりすると、大人になってから親しくしている人とは違う気軽さがあって、何だかホッとするようなことってあると思います。

八雲さんの友達の由梨さんも、そういう気楽さを求めているのだと思います。

担当作家の作品の映画化のお祝いに、どこかに外食に行くのではなく、八雲さんの家でご馳走になることを選びます。

「せっかくのお祝いなのに学生の時みたいになっちゃうよ?」

「それがいいんだってばー」

由梨さんの気持ち、すごくわかります。

僕も学生の時の友人と遊ぶときは、学生の時のような遊び方をしたくなってしまいますしね。(笑)

由梨さんの楽しそうな表情にメッチャ共感してしまいます。

そして、最後は八雲さんと由梨さんの入浴シーン。

銭湯や温泉ならともかく、家のお風呂に2人で入るとかどんだけ仲が良いんだか。

柚子の木と可愛いお客

八雲さんが購入した家庭菜園用の柚子の鉢。

なぜか葉っぱが減っていくかと思いきや、芋虫が居ついていたようです。

「芋虫めっちゃ食欲すごいんすよ。でも柚子は成長スピードも早くて丈夫らしいんで、葉っぱもすぐ復活しそうですけどね」

なぜか芋虫と柚子に詳しい大和くんが面白いですよね。

そして、そんな食欲旺盛な芋虫がいつの間にか可愛くなってきた八雲さんは、芋虫に大和くんと名付けます。

僕はわりと虫が苦手なので八雲さんの気持ちはわかりませんけど、八雲さんは人間に限らず食べる姿を見るのが好きなのかもしれませんね。

そうだ、銭湯へ行こう!

断水で銭湯へ・・って、由梨さんのエピソードもそうでしたが、今巻はお風呂のエピソードが多いですね。

それにしても、銭湯って現代でも数が減っているとはいえ全然現役の施設ですけど、なぜかノスタルジックな気分になります。

温泉とはまた違う下町感に情緒が感じられますよね。

「銭湯あがりのコレ。私、憧れてたのよ」

憧れてたってことは、八雲さんはあまり銭湯に来た経験はないのかもしれません。

しかし、なぜ銭湯でビン牛乳って定番なんでしょう?

僕も小さい頃、祖父に連れられていった銭湯で何度もビン牛乳やフルーツ牛乳を飲みましたけど、定番というより当然のようになっていました。

そして、銭湯からの帰路では、靴を誰かに間違われてしまった八雲さんを大和くんが背負って帰るというなかなか特別感のある帰路になっていましたけど、そもそもが銭湯の行き帰りの道程って、なぜか普段と同じ道でも違って感じられますよね。

まごころ たまご ぷれぜんと

「・・スッゲー贅沢な事言っていいっすか」

業務用の卵をたくさん貰ってきた八雲さん。何が食べたいのかと大和くんに問いかけると、少し考えて遠慮がちに大和くんは言いました。

「黄身だけの卵かけご飯が・・」

新鮮な卵の黄身だけを6個分。

一杯のご飯にかける大和くん。

こりゃあ確かに贅沢だわ~

というか、誰でも作れる超シンプル料理なんだけど、どんなグルメより心惹かれてしまいますよね。

「わっ、私もご一緒させていただきます・・」

いつもはたくさんご飯を食べる大和くんを微笑ましく見ているくらいで、改まって自分も食べようとしない八雲さんも、この卵かけご飯は食べてみたいようです。(笑)

というか、たぶん明日になったら僕も食べてるわ~

青春花火とラーメンを、君と。

優勝賞品のお食事券が欲しくて、ミスコンに優勝するルイちゃん。

欲しいからってよく優勝できたな~

ともかく、それで大和くんとお洒落な店で食事をしたかったようですが、大和くんの目はラーメン屋に釘付け。

奢る側の強みで無理に自分の行きたい店に行くこともできたでしょうけど、大和くんの行きたがっているラーメン屋に入るあたり、意外とルイちゃんはできた女の子ですよね。

しかも、そこで大和くんに対する餌付けの効果の高さを認識していましたし、もしかしたら今後八雲さんだけではなく、ルイちゃんもどんどの大和くんに餌付けするようなアプローチをしていくことになるのかもしれませんね。

総括

いかがでしたでしょうか?

何だか八雲さんから大和くんへの親密度が増しているような気がする7巻でしたが、そういえばこの漫画の結末がどんな感じになるのかってあまり想像ができませんよね?

こんなに親密度が増しちゃって、しかし未亡人と高校生では大人な関係にはなれないでしょうし、だけど八雲さんの大和くんへの態度が新妻っぽくなりつつあるし・・

どういう風に転がっていくのか楽しみなところですね!