あるいは 迷った 困った

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『このライトノベルがすごい 2020』2010年代を振り返る令和最初のこのラノをチェックしよう!

 

2010年代最後の、そして令和時代初のこのラノとなるこのライトノベルがすごい 2020が発売しました!

長く、人気のある作品が上位を占めていてファンとしては嬉しい一方で、今年度の新作が相当数上位に食い込む新鮮さもあるランキングになっていると思います。

また、2010年代最後の年ということで、2010年代の10年間の総合ランキングも掲載されていて、例年にはない楽しみもありますよ!

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文庫部門のランキング上位

1位‗七つの魔剣が支配する

2020年度の1位は、『天鏡のアルデラミン』でお馴染みの宇野朴人先生の新作『七つの魔剣が支配する』となりました。

最近の流行系とは異なるタイプの古典的なファンタジーで、作者本人も公言している通り、まさに「児童文学ではないハリーポッター」といった雰囲気の作品となります。

魔法学園モノにダークさが加わったような、読み応えのある非常に面白い作品ですね。

しかし、正直ランキング1位は意外でした。

前述したとおり最近の流行系ではない上に、まだ新しい作品なので人気が出るとしてももっとジワジワと人気が出てくると思っていたからです。

やっぱり、前作の評価が高かった宇野朴人先生の作品ということで、最初から注目度が高かったのもあるのかもしれませんね。

天鏡のアルデラミン』に劣らずポテンシャルは非常に高い作品なので、確かに今後が最も楽しみなライトノベルのひとつではあると思います。

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2位‗りゅうおうのおしごと!

近年の上位常連『りゅうおうのおしごと!』が、去年に引き続き今年も2位となりました。

個人的には今最も好きなラノベなので1位に返り咲いて欲しいとも思っていたのですが、さすがに人気のピークは過ぎても良さそうな時期なのに2位は十分凄いですよね!

今年は10巻、11巻の2冊が発売していますが、巻を増すごとに面白さが増していってるのも素晴らしい作品。

いくら面白くても、二桁巻も続くとどこかで微妙だと感じて飽きてしまうような作品、いわゆる失速する作品も多い中、新刊が発売するたびに新刊が一番面白いと思えるのは凄いと思います。

将棋というラノベにおいてはコアなジャンルを扱っているとは思えないポテンシャルですね。

ちなみに、前述したとおり『りゅうおうのおしごと!』は本当に好きな作品なので、かなり熱の入ったレビュー記事を全巻分書いております。興味があったらそちらも読んでくれると幸いです!

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3位‗弱キャラ友崎くん

2位に引き続き3位も去年と同じ顔触れの『弱キャラ友崎くん』でした。

上位に同じ作品が並ぶのは新鮮さに欠けると思う人もいるかもしれませんが、それだけその作品が面白いということの証明のようで、ファンとしては嬉しいものです。

他の作品の方が好きって人にとっては「またかよ~」という感じでしょうけど。

弱キャラ友崎くん』は人気もあるしアニメ化向きなのにそうなる気配が無いと思っていたら、最近になってついに発表されましたし、物語もどんどん進展していって見所も多く、まだまだこれから盛り上がっていきそうな作品です。

ストーリー、キャラクター、イラスト、それに文章も重すぎず軽すぎず絶妙で、どこを見てもマイナスポイントの無いバランスの良い名作ラブコメなので、今年は3位でしたがまだまだ上がる可能性はある作品だと思っています。

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単行本・ノベルス部門のランキング上位

1位‗Unnamed Memory

文庫部門の上位は大抵個人的に既知の作品でしたが、単行本・ノベルス部門はあまり新規開拓してないこともあって上位3作品中2作品が初めて聞く作品でした。

でも、「こんな面白い作品があるんだよ」と教えてくれるキッカケになるのがこのライトノベルがすごいの良いところですよね。

1位になった『Unnamed Memory』は今年の新作で、どうやら最近はやりの異世界ものではなく王道ファンタジーの作品みたいですね。

そういえば文庫部門1位の『七つの魔剣が支配する』も王道ファンタジーですし、もしかしたら異世界ものから王道ものへの原点回帰のタイミングがきているのでしょうか?

個人的には、異世界ものも軽快に読めるので好きではあるのですが、もっと深く楽しめるのは王道ものという気がするので、そういう流れがくるのもそれはそれで良いなぁと思います。

とりあえず、調べてみたら『Unnamed Memory』も面白そうなので、これは読んでみたいと思います。

2位‗本好きの下克上

もしかして3年連続1位なるかと期待された『本好きの下克上』ですが今年は残念ながら2位でした。

いや、2位なら残念でもなんでもないのかもしれませんけど、個人的には文庫部門、単行本・ノベルス部門ともに最も推している作品が2位だったので、ちょっとだけ残念って思ってしまいました。(笑)

本好きの下克上』は、今年もジュニア文庫化されたりアニメ化されたり話題に事欠きませんでしたね。

2019年11月現在絶賛アニメ放送中ですが、原作ではだいぶ昔の印象がある第一部の物語に久しぶりに触れて、改めて『本好きの下克上』って面白いなぁと感じています。

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3位‗陰の実力者になりたくて!

3位の『陰の実力者になりたくて!』も個人的には初めて知った作品でした。

というわけで調べてみたら、あらすじ読んで一発で「面白そう!」と感じました。

毎年このライトノベルがすごいを読んだ直後には数作品、今まで見過ごしていた作品に触れることが多いのですが、今年真っ先に興味を持ったのは『陰の実力者になりたくて!』でした。

どうやら主人公は適当なことを言っているだけなのに偶然それが悪役の陰謀を言い当てるのですけど、主人公はそれに気付いていないため周囲とは温度差があるというコミカルなところのある作品になっているようです。

少なくとも、それだけ聞いたら個人的には相当好きなタイプの作品だったので、とりあえず1巻を読んでみようと思います。

キャラクター女性部門

御坂美琴が3位と、さすがに人気が落ち着いた(といっても3位)のかという印象の結果でした。まあ、御坂美琴に関してはまた『とある科学の超電磁砲』のアニメがありますし、来年あたりまた盛り返していそうな気もしますけど。(笑)

また、手堅く登場作品の人気も高いキャラクターがランクインしています。

りゅうおうのおしごと!』の空銀子が2位。やはり直近11巻で今まで以上に素の表情を見せたところが大きかったのでしょうか?

そして『弱キャラ友崎くん』からは七海みなみがランクイン。原作では少々悲しいことになってしまいましたが人気は不動のようですね。

その他は『ようこそ実力至上主義の教室へ』『青春ブタ野郎シリーズ』のキャラクターが多くランクインしている印象でした。

キャラクター男性部門

男性部門も上位陣は例年顔触れが似通っていますが、女性部門と同じく『ようこそ実力至上主義の教室へ』『青春ブタ野郎シリーズ』のキャラクターは人気みたいですね。

個人的には10位の『弱キャラ友崎くん』の友崎文也に注目したい。

登場作品がにアニメ化されてもっと知名度が上がれば、上位に食い込む可能性の高いキャラクターだと思っています。

2010年代のランキング

昨年のこのライトノベルがすごい2019では、このラノ15周年ということで何かあるかと思ったけど何もありませんでした。

残念だなぁと少しばかり思ったものですが、なるほど2010年代の締めくくりとして今年のこのライトノベルがすごい 2020で10年の振り返りをやるためだったわけですね。

まあ、今までの結果からある程度想像可能な結果ではあったものの、改めて自分の好きな作品がランクインしているのを見ると嬉しいものです。

そして例年のランキングでは、さすがにベスト10位以内の作品でも既読の作品は3割、あっても5割というところでした。

しかし10年、長く人気の続いた作品ばかりということもあってほとんど知っている作品だろうとは思いましたが、さすがに15位以内が全て既読の作品だとは思いませんでした。ビックリ!

本記事を読んでいるような人にはランクインしている作品の予想はある程度付くでしょうし、上位に至っては順位まである程度言い当てられるような気がするので、ここではあえてどんな作品がランクインしているかには触れません。

好きな作品が何位なんだろうとワクワクしながら読むのが楽しい振り返りだと思いますしね。

特に1位から3位には作者メッセージが添えられているので、これもファンには嬉しいポイントだと思います。

ただ、一つだけ感じたのが3年連続1位になって2015年度に殿堂入りしてしまった『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の存在の扱い。

殿堂入りしているのでランキング外ではあるのですが、2010年代後半にはポイントが入っていないにもかかわらず4位に入る水準でした。

もし殿堂入り後もランキングの対象だったらどういう結果になったのか、それが少しばかり気になりますね。

ランキングに新鮮さを出すための殿堂入りという制度なのだと思いますが、そんなものは廃してもっと純粋なランキングにしてみても面白いのではないかと思いました。

いや、殿堂入りしているのは1作品だけなのでそれほど気にするほどのことではないのかもしれませんが、今回のランキングの3位までも殿堂入りってなってたので、もしかしてこれらの作品も来年度から消えてしまうかもと考えた時に、ちょっと寂しいのではないかと思った次第です。

何とは言いませんがメッチャ好きな作品も含まれていたので、殿堂入りして嬉しい反面「もしかして来年以降は・・」とも感じてしまったわけですね。