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禁断の女装男子・男の娘属性のキャラクター10選

 

昔から一定の人気があるいわゆる男の娘というキャラクター属性があります。通常男にはほぼ存在しないはずの女性的な可愛らしさを前面に押し出した属性ですが、こういったキャラクターは存在しないものを持っているからこそ魅力的に感じられるのかもしれませんね。

中高生の文化祭の演劇なんかで女装・男装が一種の定番になっているのも、多くの人が存在しないものへの魅力への憧れが大なり小なりあるからなのかもしれません。

僕も決してアブノーマルな嗜好の持ち主というわけではありませんが、男の娘キャラクターは決して嫌いではありません。何故か好きなキャラクターだと言いづらいところもありますが。(笑)

また、そういった男の娘属性のキャラクターも一種類だけではありません。女体化や外見が女子っぽいだけのキャラクターもまた男の娘とされることがありますが、本記事で紹介しようとしているのは全て女装による男の娘となります。

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10.綾崎ハヤテハヤテのごとく!

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週刊少年サンデーで連載されていた人気ラブコメの『ハヤテのごとく!』から、主人公の綾崎ハヤテです。

基本的には何をさせてもハイスペックな借金執事という独特なキャラクターだが、一発ネタのような形で登場した女装姿が割と頻繁に登場するようになってきます。

女装がバレないように名乗った綾崎ハーマイオニーという『ハリーポッター』のハーマイオニー・グレンジャーが由来だと明らかな偽名が特徴的で、コスプレ感の強い女装ではありますが、知らない人には本当に女性であると思わせるほどのクオリティがあるようです。

9.白鳥隆士まほらば

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解離性同一性障害、いわゆる多重人格のヒロインの人格がそれぞれヒロインとなる珍しいハーレム系ラブコメまほらば』から、主人公の白鳥隆士です。

女装系キャラには、完全に女性と見分けが付かないキャラクターと、確かに綺麗で可愛いけどよく観察したら分かりそうなキャラクターがいると思いますが、白鳥隆士の場合は後者なのではないかと思います。

女装させられてる感の強さが妙にそそられます。(笑)

そういえば中の人は綾崎ハヤテと同じ白石涼子さんですが、それもあって女装が似合う男性キャラの役柄のイメージが一時期強かったような気がします。

ちなみに、白鳥隆士にも女装時にも綾崎ハーマイオニーほどのインパクトはありませんが、白鳥隆子なる名前があります。

8.漆原るか(STEINS;GATE

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タイムリープものの名作『STEINS;GATE』から、主要キャラの一人である漆原るかです。

女性よりも女性らしく、その女性らしさを褒められることが多いが、「だが男だ」と最後にオチを付けられるのがお約束のキャラクター。

ちなみに、本記事では紹介していませんが中の人は『まりあ†ほりっく』の衹堂鞠也というメイン級の女装キャラも演じている小林ゆうさんです。白石涼子さんもですが、女装キャラを演じる声優さんは他の女装キャラも演じるのが上手いのかもしれませんね。

7.不動権三郎(カイチュー!)

不動権三郎というなかなかお堅い名前の『カイチュー!』の主人公です。

神の子と呼ばれるほどの弓道の天才ですが、その才能ゆえに実家の道場から破門されてしまい真面目に弓道できなくなったが、その後紆余曲折あり弓道への情熱を取り戻していく・・というスポーツ漫画に登場しそうな経歴のキャラクターではあるのですが、漆原るかと同じく男をドキドキさせてしまうほどの女装男子で、「だが男だ!」とツッコミたくなるほどです。(笑)

ちなみに、そんな不動権三郎という女装男子がヒロインという変わった作品ですが、この『カイチュー!』は弓道を描いたスポーツ漫画としても普通に面白い作品なので興味を持った人は読んでみて欲しいです。

6.國崎出雲(國崎出雲の事情

いわゆる歌舞伎の女形である『國崎出雲の事情』より國崎出雲です。なるほど女装男子や男の娘という言葉がありますが、女形というもっと歴史のある呼び名もありましたね。(笑)

役者として物心つく前の幼少から女形をしてきたのですが、ある日自分が女形をさせられていることに気付いてそのことに拒否感を持っていて、男の中の男に憧れています。

ただし、役者としての才能は抜群で、その上努力も惜しまない性格です。

そんな國崎出雲が主人公だからでしょう。『國崎出雲の事情』は役者を描いた作品としての完成度が非常に高い作品であるとも言えます。

5.波戸賢二郎(げんしけん

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オタクの感情表現がちょっと古臭くはありつつもリアリティのある『げんしけん』より波戸賢二郎です。

もともとは腐女子と一緒にBLを楽しみたいがために女装しているという建前を持って女装していたが、本当にそれだけなのか恐らく本人すら分かっていなさそうなところが面白いキャラクターです。

女装キャラは、あくまでもノーマルな男子が何かしらの理由で無理に女装しているか、心に女性的なところがあるか、あるいは普通の男だけどファッション的に女性のファッションを好んでいるだけか、大きくはこの三つに大別されると思います。

波戸賢二郎の場合、一つ目の要素は薄めですがこの三つの間を揺れているような雰囲気があって、その不安定な感情が妙にリアルに感じられます。

4.小鳥遊練無(Vシリーズ)

森博嗣先生の『Vシリーズ』より小鳥遊練無です。

登場する作品の傾向が本記事で紹介している他の作品とは少し違うので、本記事の読者にはもしかしたら知らない人も多いかもしれませんが、個人的には女装男子と聞いて真っ先に思い浮かぶキャラクターの一人なのでピックアップしました。

内面はあくまでも普通の男(といってもぶりっ子っぽい感じだが)だが、スカートがヒラヒラ広がるようなファンシーな服装を好んでいて、小柄でもあるので女装が気付かれにくい系男子である。

しかし、少林寺拳法の心得もあって荒事にも対応できる男らしい一面もあります。

本記事で紹介している中では唯一の活字の女装キャラだが、それだけに原作である『Vシリーズ』の一冊目となる『黒猫の三角』がコミカライズされた際には小鳥遊練無がどのように描かれるのかにかなり興味がありました。

3.大空ひばり(ストップ!! ひばりくん!)

暴力団の組長の長男で、頭も良く運動神経も良い優等生・・だが、一部の関係者を除いて男であることを知らないという『ストップ!! ひばりくん!』の大空ひばりです。

女装男子のキャラクターには、女装しているという一点を除けば非常にハイスペックなキャラクターが多いと思いますが、その元祖なのではないかと思われます。

子供の頃、テレビアニメ版の再放送を見たことで知った作品ですが、大空ひばりというキャラクターには当時衝撃を受けた記憶があります。(笑)

『ストップ!! ひばりくん!』は本記事で紹介している中では圧倒的に最古の作品であり、有名な打ち切り作品でもありますが、大空ひばりはとても中毒性のあるキャラクターになっていて、女装男子の可能性を示した作品なのではないかと思います。

2.二鳥修一(放浪息子

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放浪息子』より主人公の一人である二鳥修一です。

放浪息子』はかつてこれほどまでに自らの性別に疑問のあるトランスジェンダーについて真摯に描いた作品があったかと思わされるほどに特徴的な作品となります。

二鳥修一は女の子になりたい男の子で、同じく男の子になりたい女の子であるヒロインが傍にいます。そんな二人を取り巻く周囲の視点も含めてトランスジェンダーに向き合っているところが興味深くも面白い作品なのですが、それだけに二鳥修一の女装には他の女装男子キャラとは違った興味深さがあると思います。

二鳥修一本人以上に、その周囲が二鳥修一のことをどう捉えていて、それがどう変化していくのか。そんなところに面白さがあります。

1.南野のえる(ミントな僕ら

男が主人公という珍しい少女漫画『ミントな僕ら』から主人公の南野のえるです。

吉住渉先生の少女漫画の舞台は基本的に普通の日常という感じのものが多いですが、その中によくよく考えるとぶっ飛んだ設定が多いのが特徴で、『ミントな僕ら』ではシスコン気味の南野のえるが双子の姉の転入先の学校に女装してまで追いかけていくという物語になっています。

女装男子が主人公の作品は癖が強いことが多いですが、昔ながらの恋愛もの少女漫画が好きな人でも楽しみやすい割と普通の少女漫画であるところも興味深い作品で、そういう意味では南野のえるはそこまで癖が強いわけではないのに強烈なアクセントになっている主人公であると言えるのではないかと思います。