『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』が楽しみすぎる件について
2018/9/28のことです。
ついに・・
ついに、『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』の特報映像とともに公開日が発表されました!
いえ~~っい!!
いや、情報は今までも出ていましたが、やっぱり特報映像が出てきたり公開日が決まったらテンションが上がります。
主人公の黄前久美子と新1年生の久石奏が可愛らしく躍動していて、いやでも期待を煽られますね。
2019/4/19
はい。公開予定日は来年の4月です。
待ち遠しいですね。
しかし、う~ん・・
春と聞いて2月か、遅くても3月くらいを予想していたので少々意外でした。
だって4月の、しかも19日というタイミング。
よくよく考えてみたら『名探偵コナン』や『クレヨンしんちゃん』といった強敵アニメ。その公開タイミングと被っていますよね?
なんて、なんて強気な深夜アニメなのでしょうか。
まあ僕は、『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』も『名探偵コナン』も『クレヨンしんちゃん』も、ぜ~んぶ観ることになるとは思うのですが、普通はこれだけ上映してたら全部観る人は少ないはずですよね?
『響け!ユーフォニアム』はもちろん大好きですけど、さすがに『名探偵コナン』や『クレヨンしんちゃん』が猛威を振るっている状況でどこまで闘えるのかが不安です。
『響け!ユーフォニアム』ファンの人は、是非とも皆で応援しましょう!
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『響け!ユーフォニアム』とは?
まずは知らない人向けに、『響け!ユーフォニアム』という作品について簡単におさらいしておきましょう。
公式HPでも振り返り動画が作成されていますね。
TVアニメ第1シーズン
高校入学後、小学生の頃から吹奏楽をしている主人公。黄前久美子は友人たちの誘いを断り切れずに北宇治高校の吹奏楽部に入学します。
中学最後の吹奏楽コンクールで、全国大会出場という目標に対する認識の温度差で気まずくなっていた高坂麗奈ともそこで再開します。
新顧問である滝昇も赴任し、全国大会を目指してコンクールメンバー編成を決めるオーディションが行われるが・・
先輩後輩関係なく行われる実力主義のオーディションは、部内で様々な混乱や軋轢を生みます。
実力に劣る2年生の先輩である中川夏紀のオーディション落選と久美子の動揺。
優れた実力を持つ3年生である中世古香織と彼女を慕う2年生の吉川優子。
より優れた実力を持つ1年生の麗奈の実力を認めたくない優子と麗奈の軋轢。
しかし、動揺する久美子を気遣う夏紀も、麗奈の実力を分かった上で再オーディションを受け、自ら麗奈をソロパートを吹くべきであると認めた香織も、めちゃめちゃ良い先輩だと思います。
ともあれ、こんな混乱を乗り越えて久美子たちは関西大会の出場を目指します。
ちなみに、この頃の優子って香織が全てで周りが見えていない小者っぽい感じのあまり好かれる要素のないキャラクターで、Google検索でも『響け!ユーフォニアム 優子』と入力すると『響け!ユーフォニアム 優子 うざい』が予測で出てくるほどです。
アニメでのキャラデザは結構可愛いのに、可哀想なくらいの嫌われかたです。
・・が、シーズン1を観ただけで優子を嫌わないで欲しい。
3年生になった後の優子は後輩思いのめっちゃ良い奴なので、『誓いのフィナーレ』ではきっと、そんな優子が観れるものと期待しています!
僕は原作小説を全部読んでいますが、最初はあまり好きではなかった優子が今ではトップクラスに好きなキャラクターになっています。
原作小説はこちら
TVアニメ第2シーズン
久美子たち1年生が入学する前の宇治北高校吹奏楽部では、不真面目な当時の3年生に耐えかねた現在の2年生が集団で退部する事件がありました。
その時に退部した傘木希美は、優れた実力を持つ鎧塚みぞれには退部の話を持ち掛けなかったのだが、希美のことを親友だと思っているみぞれは自分が見捨てられたと感じてしまいトラウマになってしまっていた。
吹奏楽部に復帰しようとする希美と、唯一のオーボエ奏者であるみぞれの精神状態を考慮し復帰を拒否する副部長の田中あすか。
噛み合わない状態が続いたが、優子はじめ周囲の尽力により希美とみぞれの関係は修復。みぞれは本来の表情豊かな演奏を取り戻し、その甲斐もあってか宇治北高校は関西大会を突破し、全国大会への出場を決めます。
しかし、全国大会の出場を前に今度は田中あすか。副部長でありながら実質部の中心的な人物であるあすかの出場を巡ってのトラブルが発生します。
受験に専念させようと娘の退部を申し入れるあすかの母親。
久美子たちの前ではいつもの飄々とした態度であすか自身の真意はわかりづらいが、次第にあすかは練習も休みがちになりますが・・
母親の気持ちもわからなくもないですし、あすかの復帰を巡るエピソードは胸が熱くなるものがありますね。
ともあれ、久美子たちは復帰したあすかとともに全国大会に出場することができました。
ちなみに、第1シーズンは原作小説1冊分の話でしたが、第2シーズンは原作小説2冊分のエピソードが詰め込まれています。
なので、より第2シーズンのエピソードに没頭したい人は原作小説も併せて読むことをおすすめします。
アニメから入る人にとっては原作小説の関西弁には違和感を覚えるかもしれませんが、最終的には全く気にならなくなるくらいの名作小説です。
原作小説はこちら
リズと青い鳥
第2シーズンで関係を修復した希美とみぞれの関係を掘り下げた映画ですね。
スピンオフ扱いではありますが、一応原作小説の『波乱の第二楽章』の中から、希美とみぞれのエピソードのみを抜き出した内容となっています。
希美とみぞれのエピソードは『波乱の第二楽章』の後編部分にあたるのですが、そのような中途半端な切り出し方をしているにも関わらず、『響け!ユーフォニアム』を知らない人にも楽しめる内容になっているのが凄いですね。
原作小説から主人公ですらそぎ落としてまで希美とみぞれの関係を表現しようとした意欲作で、アニメ映画でここまでのものが表現できるのだと感心した名作です。
希美とみぞれの対比。歩き方の違いなどの細かい部分まで丁寧に表現されています。
そう。この映画に感じたのは徹底した丁寧さ。
もの凄く丁寧に色々なものが表現されているからこそ、感情移入しやすい作品になっているのだと思います。
・・さっきから振り返りと言いつつ全く内容に触れていませんね。(笑)
しかし、僕程度の文章能力で良さを伝えられるような映画ではないので、これは是非自分の目で観てみてほしいものです。
みぞれの希美に対する過剰すぎるとも感じられる依存心や、希美のみぞれに対する嫉妬心。
それらが作中作の「リズと青い鳥」のストーリーと絡めて非常に丁寧に描かれていて、観たらその感動を誰かに伝えたいけど上手く伝えられない不思議な感覚が味わえます。
リズは誰なのか?
青い鳥は誰なのか?
自分なりの解釈をしてみるのも面白いと思いますよ。
原作小説はこちら
『誓いのフィナーレ』はどんな話?
公式サイトでストーリーが既に公開されていますが、それを見る限りは原作小説の『波乱の第二楽章』を映画化したものになるのかと推測されます。
中々ボリューミーな内容のはずですが、2時間弱の映画の中でどのように纏められるのか、後編の『リズと青い鳥』部分をどう絡めていくのか、その辺りが気になりますね。
『響け!ユーフォニアム』は一度かなり綺麗に終わったので、『波乱の第二楽章』のことを人気が出たから発売された続編のように思われている人もいるかもしれませんが、いやいやとんでもありません。
個人的に『波乱の第二楽章』は『響け!ユーフォニアム』のシリーズ中でも最高傑作だと思っています。
特報映像に出てる久石奏をはじめ、一癖も二癖もある後輩たち相手に四苦八苦する久美子たち先輩組。
苦労しつつも先輩らしく成長した久美子や麗奈。
あすかとは違った、しかし頼れる部長となった優子。
進級による変化の書き方がとても上手いと感じさせられる作品だと思います。
「一見すると何の問題もなさそうな久石奏」
・・と、公式HPで「ああ問題がある娘なんだな」とわかる紹介をされてしまっている久石奏が特報映像では可愛らしく舞っていて、新1年生をフューチャーした作品のように見えますが、個人的には3年生に進級した先輩たちにも注目したいと思います。
『リズと青い鳥』の希美とみぞれは言うに及ばず。一番変化の大きい優子。相変わらず姉御肌な夏紀。
いずれも本作でより魅力的なキャラクターに成長しています。
特に、奏と夏紀の関係には大注目ですよ!
原作小説の表紙でも久美子を挟んで、奏と夏紀が座っていますよね?
この二人に何かがあるのだと推測できるというものです。
そして、1年生の指導係として頼れる先輩となり、「黄前相談所」扱いされるようになった久美子も・・
さすが主人公。オイシイ所は持ってきます。(笑)
とにもかくにも原作小説は、登場人物の成長や変化がとても自然に表現されている名作なので、これがどのように映像化されるのか、今から非常に楽しみにしています!
原作小説は(たぶん)こちら