『万代かなめは遊びたい(1)』昔のおもちゃが懐かしくなる漫画の感想
昔のおもちゃが懐かしくなる漫画『万代かなめは遊びたい』の1巻の感想です。
作者は昨年(2017年)の夏『篠崎さん気をオタしかに!』を完結させた氷川翔先生。
氷川翔先生が新作を描かれているのは知らなかったのですが、書店で「何か見覚えある絵だな~」と目に留まりました。
そして、『篠崎さん気をオタしかに!』がずっと好きな漫画だったので、作者名を見た瞬間に購入を決めました。
好きな漫画の作者が新作を出してたら、とりあえず読んでみたくなりますよね。
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本作の概要
部員が誰もおらず、勉強に集中できるから、という理由で文化研究会に入った高良太陽。だが、苦手にしているクール美少女・万代かなめが入部してきたばかりか、部室にあるおもちゃに興味を示してきて……。「ブ●ミントン」に「ホッピング」、「人生ゲーム」に「ミニ四駆」! 幼い頃、時間を忘れて遊んだおもちゃの数々……。高校生になってもその面白さは色あせない! クール(実はポンコツ)女子高生×懐かしおもちゃコメディ!!
※出版社書籍情報より引用
万代かなめに次ぐ学年2位の成績を誇る主人公。高良太陽は学年主席の万代かなめのことを目の上のたんこぶのように感じているようです。
放課後、有意義に時間を使い勉強ができると考え入部した誰も部員がいない文化研究の同好会でしたが、同じ理由で万代かなめも入部してきてしまいました。
「形だけでも活動しておきましょうか」
先住民が持ち込んだ玩具で溢れる部室。
高良君の思っている通り本来の活動とは違うのでしょうけど、これらの玩具を使って遊ぶことを提案され、苦手に感じている万代かなめと高良君は遊ぶことになってしまいました。
嫌々ながらもちょっと楽しそうな高良君と、普段クールなのに意外と負けず嫌いで普通に楽しそうな万代かなめを見ていると、子供の頃に遊んでいた玩具が懐かしくなる。
『万代かなめは遊びたい』はそんな作品だと思います。
本作の見所
タコミントン(ブタミントン)
万代さんと高良君が最初に遊ぶことになった玩具。
タコミントン。
1987年発売の玩具ということで聞いたことが無い玩具だったので調べたら、どうやらブタミントンという玩具が元ネタみたいですね。
ブタの鼻息で羽を飛ばし合うというシュールな玩具ですが、最近の玩具はお洒落なのでこういうシュールなものをみると懐かしい気分になります。
馬鹿らしいと思いつつもいざやってみると何故かハマっちゃう系の玩具っぽい感じがしますね。
万代さんと高良君も結構熱くなってしまっています。
ホッピング
最初は「形だけでも活動」とか言っていた万代さんですが、「今日はどんな玩具で部活動します?」とワクワクが隠せなくなってきています。
「「ホッピング」を知らないのか・・ どんな子供時代送ってきたんだよ お前は・・」
ホッピングを知らない万代さんに高良君がツッコミますが、確かに竹馬、一輪車に並ぶくらいの玩具なので知らないのは珍しい気がします。
最近の子供とかだと知らなかったりするのでしょうか?
一応男女問わない玩具のはずで僕も遊んだことがありますが、どちらかと言えば女子がよく遊んでいた記憶があります。
万代さんは最初上手く乗れませんでしたが、大人になってから初めてやると意外と難しいのかもしれないですね。
ヒーローベルト
本作に登場した他の玩具は、大人になってから久しぶりに遊んでみると楽しそうなものが多いと感じましたが、ちょっとだけ疑問だったのがヒーローベルト。
万代さんと高良君は楽しそうで、高良君は「高校生になった今でもワクワクさせるものがある」と言っていますが、こういう子供向けアニメや特撮のグッズ。変身ベルトや魔法の杖的なものを高校生が楽しんでいるのには少しだけ違和感がありました。
そもそも僕は子供の頃からこういう玩具にはあまり興味が無かったからそう感じるだけかもしれませんが、好きだった人は大人になってからも楽しめるのでしょうか?
サッカー盤
高良君の幼馴染の富居富美香も一緒に、万代さんと高良君はサッカー盤で遊びます。
選手全員にメ●シと名付けている万代さんに、玩具で遊ぶのがあまり上手ではなく忖度を受けている万代さんが可愛いですね。
ちなみに、僕はこういうサッカー盤や野球盤で遊んだことはありますが、意外と難しくて子供の頃はあまり好きではありませんでした。
しかし、意外とこういう玩具ほど大人が久しぶりに触れたら面白かったりするかもしれませんね。
無暗に楽しくなってしまいそうです。
人生ゲーム
言わずと知れた人生ゲーム。
安定志向の高良君。
夢は大きく富居さん
そして、ずっとフリーターなのに波乱万丈な万代さん。
人生ゲームの凄い所って、ゲームバランスはちゃんとしているのにプレイヤーの個性がちゃんと出てくる所ですよね。
実際、人生ゲームの話でだいぶ本作の登場人物たちの個性が確立されてきた気がします。
僕の世代だとスーパーファミコンやプレイステーションのゲームソフトとしての人生ゲームの方がお馴染みですが、いずれにしても本作に登場する玩具の中で一番やったことがある人の多い玩具なのではないでしょうか?
ミニ四駆
かつての男の子たちはみんな懐かしいのではないでしょうか?
世代によるとは思いますが、僕と同世代。1990年代半ばに小学生だった人なら、一台や二台は作ったことがあるのではないでしょうか?
そして、誰もがスピードを出そうと下手な改造をしたものです。
ちなみに、ずっと勘違いしていたのですがミニ四駆って古くは1980年代から存在するらしいですね。
1990年代半ばに大流行していたので、ずっとその時期に出始めた玩具だとおもっていました。
総括
いかがでしたでしょうか?
漫画の感想というより玩具の感想になってしまっていたかもしれませんが。(笑)
しかし、子供の頃に遊んだおもちゃが懐かしくなった人も多いのではないでしょうか?
僕も特にミニ四駆なんかは凄く懐かしくなって「昔こんなおもちゃで遊んだな~」と色々なおもちゃを思い出すキッカケになりました。
ちなみに、僕は日頃からふとした瞬間に昔のことを懐かしむことの多い人間です。そんなことを普段まわりの人に話したりはしないですが、そういう人って他にもいるんですかね?
そういう人には、特にこういう漫画は面白く感じられるのではないでしょうか?