『コードギアス 復活のルルーシュ』はどんな内容? 公開前におさらいと予習(ネタバレ注意)
いよいよ『コードギアス 復活のルルーシュ』の公開が近付いてきましたね!
10年前、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』はこれ以上ないくらい綺麗に物語が完結しました。
しかし、それでいてなおその後の物語が気になっている人も多いのではないでしょうか?
そして、「ルルーシュの生死の謎」はその最たるものでしょうね。
それだけに『コードギアス 復活のルルーシュ』の公開を心待ちにしているファンは多いと思います。
一体どんな物語になるのだろうか?
しかし、一方で『コードギアス 復活のルルーシュ』の前日譚となるアニメが放送されていたのは10年も前。
世代的にアニメ好きでも見ていない人もいるでしょうし、当時アニメを見ていた人も忘れかけているかも知れません。
そういうわけで、『コードギアス 復活のルルーシュ』の公開前にコードギアスというアニメについておさらいをしておきましょう。
ついに公開されました!
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コードギアスとは?
コードギアスとは、2006年に放送開始された『コードギアス 反逆のルルーシュ』から始まるルルーシュ・ランペルージを主人公としたTVアニメシリーズ、およびその作中に登場する特殊能力のことを指します。
ジャンル的にはSFロボットアニメとなりますが、それ以上にピカレスクロマンとしての色合いが強い作品となります。
ピカレスクロマンとは、いわゆる主人公が悪の側(少なくともその作品の世界観の中では悪)の立場となっている作品を指すのですが、例えば当時は『DEATH NOTE』が流行した直後くらいの時期だったので、そういった作品が流行する土壌はできていた時代だったのかもしれませんね。
また、ストーリーは全く違いますが『DEATH NOTE』との共通点が非常に多い作品でもあります。
- 主人公に表の顔と裏の顔の二面性があるという点
- 主人公が頭脳派で非常に賢いという点
- 主人公が常識外の能力を突如手に入れたという点
- 主人公に特殊能力を与えた者が敵味方どちらなのかが曖昧な点
非常に珍しいピカレスクロマンというジャンルの作品で、しかもほぼ同時期の作品ということもあって比べてしまいました。
僕はこういう何が正義で何が悪なのかの境界が曖昧で、考えれば考えるほどわからなくなるような作品が好きで、『コードギアス 反逆のルルーシュ』と『DEATH NOTE』がその2台巨頭だと思っているのですが、この2作品以降にこれらを超える作品は登場していないと思っています。
そういうわけで、この手の作品には飢えた状態が長く続いていたのですが・・
そんな『コードギアス 反逆のルルーシュ』の続編がアニメ映画として公開されるとあっては期待せずにはいられませんね。
本シリーズはその人気の高さも相まって、アニメ、漫画などで多数のスピンオフ的な作品が作られてきていたので、10年ぶりという割に懐かしさは薄かったりもするのですが、本編の続編という形での新作が作られることはもう無いだろうと思っていただけに嬉しさも上限突破しています。
とはいえ、恐らく『コードギアス 復活のルルーシュ』はその前身であるTVアニメシリーズ第1期の『コードギアス 反逆のルルーシュ』と第2期の『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』を見ていない人にとっては意味の分からない作品になっているのではないかと推測されます。
続きものの作品なので、初見の人でも楽しめるような優しさは無いと考えてまず間違いないでしょう。
2017年から2018年にかけて公開された興道・叛道・皇道の3部作は復習の意味もあったのだと思いますが、それでも4クール分のアニメ作品を映画3つに押し込んだ内容は、特に後半になるにつれカットされているシーンも増えているので初心者には理解しがたい部分も多かったと思います。(ファン的には内容が分かってるから十分楽しめたけど、いつの間にか登場していたキャラクターもいたくらいだからなぁ~)
そういうわけで、特にTVアニメシリーズを未視聴の方はTVアニメシリーズを、最低でも興道・叛道・皇道の3部作を見た上で『コードギアス 復活のルルーシュ』を観た方が良いものと考えられます。
ルルーシュ・ランペルージとは?
『コードギアス 反逆のルルーシュ』のタイトル通り本作品の主人公ですね。
元は世界の3分の1を軍事的に支配する神聖ブリタニア帝国の皇子だったが、不戦条約の人質として日本に送り込まれていました。
その際、日本が母国である神聖ブリタニア帝国に攻め滅ぼされたことで父親であるシャルル・ジ・ブリタニアに憎悪を抱くことになります。
戦後は盲目の妹ナナリーと共にアッシュフォード家の庇護の下、普通の学生として生活していたが、ひょんなことから巻き込まれたテロ事件の中で謎の美少女CCに出会い、絶対順守の力であるギアスを授かることになります。
その後はこのギアスの力を以って、日本開放を謳うテロリスト・黒の騎士団を組織し、その頭領である正体不明の仮面の男ゼロを名乗るようになります。
母国に反逆する皇子ということで、まさに『反逆のルルーシュ』ですね。
体力は女性以下の虚弱体質だが、非常に頭が良いキャラクターという印象が強いですが、それ以上に一種のカリスマ性を備えたキャラクターでもあります。
まあ、テロリスト集団の頭領なんて善悪はともかくカリスマ性の塊のような人間しかなれませんよね。
しかし、頭は良いが追い詰められると行動に一貫性が無くなってくる弱点もありますが、その奥底にある行動原理自体は一貫しています。
その行動原理とは、妹ナナリーにとって優しい世界を作ることでしたが、独善的な所もあるキャラクターなので、実際その辺には妹ナナリーとも思想のすれ違いはあったりもしていました。
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」
とは、ルルーシュのセリフの中で最も有名なものだと思われるが、これは格好を付けて発せられただけのセリフではありません。ネタバレになりますが、ルルーシュは妹ナナリーのために自身が犠牲になってでも優しい世界への足掛かりを作ることを完遂したのですから。
そんな感じで、その主義主張のために残虐になることがありつつも、やり方が極端なだけで基本的には優しい性格の少年がルルーシュであり、作品の世界観の中では悪の立場にいるものの非常に魅力的なキャラクターなのです。
ちなみに、ルルーシュは特段中二病的なキャラクターというわけではありませんが、個人的には中二病のテンプレとして真っ先に思い浮かぶキャラクターだったりします。
復活のルルーシュはどんな映画?
こちらは最新の予告ムービーとなりますが、「かつて命を賭して世界に平和を築いた少年がいた」という所から始まっていますね。
そう、ルルーシュは『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』で自分を犠牲に優しい世界への足掛かりを作りました。
しかし、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』はルルーシュの生死という最大の謎を残して終了しました。
どちらとも取れるような終わり方だったので、「視聴者の想像にお任せします」というスタイルだったのかと思われます。
そして今回の映画のタイトルを見る限り、ルルーシュは生きていたということなのでしょうか?
いや、例えばルルーシュの思想の復活とか、生きていた証的な何かの復活を指しているとしても不思議ではありません。
ルルーシュの生死の謎。
その答えが得られるであろうということが最大の見所ですよね。
公式にルルーシュの生存が頑なに伏せられていることからもそれは明らかですね。
例えば、最新の予告ムービーの「かつて命を賭した」というナレーションは別に命を落としたとは言っていませんし、「破ったな。ルルーシュが残した平和を」というスザクのセリフも、どちらとも取れるセリフですね。
公式HPのキャスト欄にもルルーシュ役の福山潤さんの名前は無く、CC役のゆかなさんが先頭になっています。
とはいえ、予告ムービーのラストにはルルーシュと思わしきゼロの姿が映っていますが、何しろ仮面を被っているので彼(あるいは彼女)が本当にルルーシュなのかは分かりません。
そんな感じで、ルルーシュの生死の答えが100%判別できる情報は出ていないものの、生存を匂わせる情報は多数出てきているという状況です。
10年越しの答え合わせ。本当に楽しみな映画です!