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絶対面白いアニメ映画おすすめ25選!ジブリだけがアニメ映画じゃない!

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アニメ映画と言えば、どのような印象をお持ちでしょうか?

子供や一部のアニメファンだけが楽しむものでしょうか?

ジブリ作品なら観るけど・・という人もいるかもしれません。

いやいや、今や日本のアニメ映画はれっきとしたエンターテイメントの1ジャンルとして確固たる地位を確立しつつあります。

ジブリ作品なら観ると言う人は恐らく、ジブリ作品がアニメという枠を超えてちゃんと映画としての魅力を兼ね備えていて、アニメだからこそ表現できる作品の幅広さというメリットはそのままに描かれる、TVアニメとはまた違った重厚感のある世界観に惹かれるからこそジブリ作品だけは観るのだと思います。

しかし、今やジブリ以外のオリジナル作品にも同等レベル以上のクオリティーが期待できるようになっており、昔はTVアニメの延長線上くらいの印象しかなかった子供向けアニメの劇場版ですら、1つのエンターテイメント作品として成立するような時代になってきています。

そんな映画をアニメだからという理由だけで観ないのはもったいない!

だからこそ、ここでは今までアニメ映画に触れてこなかった人向けに「アニメ映画にはこんなに魅力的な作品があるんだよ」と、僕の感想も併せて紹介していきたいと思います!

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普段アニメを観ない人に勧めたい作品15選

本当に面白いアニメ映画とは、一体どのような作品のことを指すのでしょうか?

涙が溢れるほど感動する作品でしょうか?

それとも爽快なアクションが秀逸な作品?

いやいやアニメーションならではの個性的な表現力のある作品こそが至高?

そのどれも正解だとは思いますが、僕は本当に面白いアニメ映画を「その感想を他者と共有したくなるような作品」だと定義します。

これはアニメ映画に限った話ではないとは思いますが、誰もが誰かに話したくなるような作品には、好き嫌いこそあるかもしれませんが必ずどこかに魅力的な部分があり、何かしらの発見があるものだと思います。

ここでは僕が実際に観たことのある作品から、その面白さを共有したいと思うような作品をラインナップしました。

1.リズと青い鳥(2018年)

タイトルからはわかりづらいですが、『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ的な位置付けの作品となります。

原作小説の6~7巻(波乱の第二楽章)にあたるエピソードなので厳密にはスピンオフとは言わないのかもしれませんが、鎧塚みぞれと傘木希美というサブキャラクターのエピソードのみを原作から抽出しているという点がちょっと特殊な作品ですね。

そして、今回ラインナップした作品の中では、最もエンターテイメント作品としての刺激が少ない平和的な作品となります。

しかし、これってエンターテイメント作品に対する誉め言葉ではありませんよね?

では何故この作品をラインナップしたのか?

それはこの作品が、そういう平和的な日常をとことん丁寧に表現することにこだわったような作品であり、どこにでもありそうな女子高生の人間関係や悩みといった日常を、こんな風にアニメーションとして表現することができるのだと感じさせるところに驚きがある作品だからです。

決して過剰に表現したりしているわけではありません。

普通のことを、ただただ丁寧に表現しているところが凄いのです。

原作の秀逸さに助けられている部分はあるものの、その表現力は最も刺激的ですらあると感じました。

ある意味で衝撃的な作品だったので1番に紹介しましたが、ちょっとアニメ映画上級者向けの作品かもしれませんね。

2.心が叫びたがってるんだ。(2015年)

2011年のTVアニメの名作。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のメインスタッフが再集結して作成されたということで話題となった作品となります。

小学生の頃におしゃべりだった主人公の成瀬順が、おしゃべりが原因で不幸になるというトラウマで、おしゃべりすると腹痛になり、携帯メールを通してしか意思疎通できなくなってしまいます。

そんな時、地域ふれあい交流会の出し物として提案されたミュージカルに、しゃべれない奴もいるのに上手くいくわけがないと嫌悪感を示されることになりますが、おしゃべりはできなくても歌なら腹痛にならないということに気付いた成瀬順が「わたしはやれるよ」という言葉をメロディに乗せてクラスメイト達に主張します。

しゃべれない少女がミュージカルのヒロインに挑戦する姿がとっても尊いですね。

ちなみに、しゃべれないというのはアニメに限らず映像作品の主人公としては普通の状態ではありません。

言葉以上におしゃべりな成瀬順の表情や仕草が秀逸に表現されているアニメーション、しゃべれない少女という難しい役をなるほどと思わせるような声で演じる主演の水瀬いのりさんにも注目の作品です。

3.聲の形(2016年)

聴覚障害でいじめにあっていたヒロインの西宮硝子。

いじめの加害者で、それがあまりにも酷すぎたため周囲から断罪されることとなった主人公の石田将也。

孤独になった将也が硝子に再開した後の触れ合いを描いた作品となります。

原作漫画が7巻もあるので、映画にうまくまとめることができるのかが不安な作品でもありましたが、結果は上手くまとまった大長編のアニメ映画となっていました。

過去に酷いいじめを受けたとはいえ、自分のために手話を覚えてまで謝罪を示す将也に好意を寄せる硝子と、硝子と向き合うことで過去のトラウマとも向き合っていてそれには気付かない将也。

そんな経験したこともなく、想像することもできないような人間関係に、何故だか共感してしまうような作品でした。

4.君の名は。(2016年)

説明が必要でしょうか?

日本国内の興行収入歴代2位の大ヒットアニメ映画で、本作品の登場でアニメ映画に興味を持つようになった人も多いのではないでしょうか?

昔ながらの男女の入れ替わりというネタかと思いきや、もう一捻りの工夫があって予告映像でどんな作品だろうと予想していたのを良い意味で裏切られるような驚きがあった作品でした。

新海誠作品らしい映像美に、畳み掛けるような展開は最後まで飽きさせません。

ちなみに、新海誠監督の作品はどちらかと言えばアニメ玄人向けの作品というイメージがありましたが、それを180度払拭した作品でもあります。

そんな誰にでも楽しめるような万人向けのエンターテイメント作品になった一方で、過去作を彷彿とさせるような場面もあって、新海誠監督のファンにも嬉しい演出だったと思います。

どういう部分が過去作を彷彿とさせるのか、気になる人は秒速5センチメートル』『言の葉の庭をご覧ください。

5.ひるね姫(2017年)

夢の中の出来事と現実が徐々にリンクしていくのが面白い作品です。

始めてみた時は、主人公である森川心羽の夢がどういう意味なのかがわからなくて、ストーリーが先に進むにつれ夢の意味がわかってきます。

何となくですが、小学校低学年の頃に読んだ子供向けの本にあるような不思議な世界観を思い出すような作品でした。

また、主演の高畑充希さんの岡山弁の演技が素晴らしい。

俳優女優が声優を務めることは、アニメファンの中でも賛否がある所だとは思いますが、最近の俳優女優は声の演技も結構上手な人が多いような気がします。

6.魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語(2013年)

魔法少女ものというジャンルのイメージを覆したTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の続編にあたるアニメ映画で、アニメーション作品ってアート作品にもなり得るんだということを知らしめてくれる作品となります。

アート作品そのものである独特な世界観。

息をつく暇もないアクションシーン。

魔法少女の変身シーンってこんなんだっけ?」と思わせるような個性的な変身シーン。

数えればキリがないくらいに、『魔法少女まどか☆マギカ』にしか無い個性がたくさんつまった作品となっています。

かなり癖が強いので万人受けはしないかもしれませんが、ハマる人はハマる作品なので是非一度は観てみて欲しいですね。

7.名探偵コナン から紅の恋歌(2017年)

名探偵コナンの劇場版21本目の作品。

名探偵コナンの劇場版は毎年毎年、アクションあり、ミステリーあり、ラブストーリーありで、相当に完成度の高い作品ばかりですが、『から紅の恋歌』は現時点(2018年)で22本ある内、僕が1番好きな作品となります。

また、大なり小なり毎年含まれるラブストーリーの要素ですが、『から紅の恋歌』はその比重がかなり高い、名探偵コナンの劇場版の中でも珍しい作品となります。

アクションやミステリーが好きだから名探偵コナンの劇場版が好きな僕ですが、その珍しさを新鮮に感じたから好きになったのかもしれません。(コナンのヒロインの中では和葉が好きだからという贔屓目もあるかもしれませんけど)

それに百人一首という名探偵コナンとはあまり縁がなさそうなテーマにも珍しさがありますし、タイトルにもセンスがあって良いですね。

もちろん、名探偵コナンの劇場版の持ち味。迫力あるアクションシーンやミステリーも期待を裏切りません。

名探偵コナンの劇場版屈指の名作だと思います。

8.魔女っこ姉妹のヨヨとネネ(2013年)

比較的最近のアニメ映画ですが、何だかもっと古いものを彷彿とさせるような何だか懐かしい気持ちになれる作品です。

のろい屋しまいという漫画が原作ですが、アニメ映画版は現代世界を舞台とした完全オリジナルストーリーになっています。

最近では日本から異世界に転移してしまうような物語が流行していますが、本作品はその逆。「魔の国」にある森に出現した高層ビルで不思議な魔法陣を発見した主人公のヨヨが、魔法の存在しない世界(現代の日本)に迷い込んでしまうところから物語は始まります。

子供も大人も楽しめる名作の割には知名度が低い、知る人ぞ知る作品になっていますが、とても面白いので是非一度ご覧になって下さい。

9.君の膵臓をたべたい(2018年)

原作小説や実写映画版が大ヒットしたのでご存知の人も多いでしょう。

アニメ映画向きの内容だと思っていたら2018年にはアニメ映画化もされました。

世の中には「先の読める作品」と「先の読めない作品」があり、そのどちらが良いというものでもありませんが、何も知らない人が本作品を観たら最初「先の読める作品」だと感じることでしょう。

決まった終わりに向かって、だけど終わって欲しくない気持ちを主人公と共有するような作品なんだと感じる人が多いと思いますが・・

実のところ本作品は意外な結末を迎える「先の読めない作品」だったりします。

そして、その意外な結末が、普段僕たちが無意識にしている勘違いに対して警鐘を鳴らしてくれます。

観る時には、是非タイトルの『君の膵臓をたべたい』に込められた意味を考えながら観てみてください。

10.メアリと魔女の花(2017年)

スタジオジブリ原画家や監督を経験していた米林宏昌監督の作品ということもあって、いわゆるジブリ映画の世界観を踏襲しているような作品となります。

そのジブリ作品っぽさが結果的には賛否を生むことになってしまいましたが、まっさらな目で観たら普通に面白い作品であることに違いはありません。(僕は当然賛成側)

魔女の宅急便』や『天空の城ラピュタ』といった昔ながらのジブリ作品が好きな人には特に楽しめる作品なのではないでしょうか?

SEKAI NO OWARIが奏でる主題歌RAINも作品の世界観にあった名曲ですよ!

11.ノーゲーム・ノーライフ ゼロ(2017年)

今やライトノベル原作のTVアニメは毎クール必ず数本は放送されるくらい一般的になってきましたが、全くないというほどではないもののアニメ映画として成功する程のクオリティーの作品はまだまだ稀だと思います。

そして本作品は、その稀な作品の1つですね。

ノーゲーム・ノーライフ』は2014年にTVアニメ化されていますが、本作品はサイドストーリー的な位置づけなので本編を知らない人にも楽しめる独立した作品と捉えても問題は無いかと思います。

原作小説的には第6巻にあたりますが、アニメ映画としてのタイトルは『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』。

本編よりもだいぶ過去の物語となり、主人公も本編とは違います。

タイトルが示す通り、ゼロからの視聴でも楽しめる作品になっているので『ノーゲーム・ノーライフ』を知らない人も興味があれば観てみてください!

12.ペンギンハイウェイ(2018年)

夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』などで有名な森見登美彦先生の小説のアニメ映画版ですね。

研究者気質で何でもノートに纏めようとする小学4年生。アオヤマ君の住む街にある日突然ペンギンの群れが現れます。

ペンギンの謎の研究をしようとするアオヤマ君は、仲良しの歯医者のお姉さんとペンギンの関連性に気付き・・

普通の小学生と奇妙な事件に巻き込まれた街という児童文学的な色の強い名作となります。(アオヤマ君はあまり普通の小学生ではない説もありますけど)

13.ハーモニー(2015年)

『Project Itoh』として伊藤計劃先生のSF小説3作品がアニメ映画化された最初の1本目となります。

他2作品『屍者の帝国』『虐殺器官』も面白いですが、僕はこの『ハーモニー』が一番好きです。伊藤計劃先生の原作作品を読んだことがない僕が、最初にその衝撃的な内容に触れたのが『ハーモニー』だったから印象に残っているというのもあるかもしれません。

行動や健康状態を機械で管理される海外の映画のような世界観が舞台で、中々にショッキングなシーンも多いのであまりお子様向けなアニメ映画ではありませんが、海外のSF映画とかが好きな人には受け入れやすい作品なのではないでしょうか?

少々百合っぽい描写には賛否があるようですが、こういう賛否がある作品ほど自分の目で確かめるべきだと僕は思います。

14.サカサマのパテマ(2013年)

パッケージが逆さまになっているわけじゃないですよ?

一度観たら忘れられない設定が魅力的な作品となります。

重力が逆さまで、手を離すと空に落ちていく少女パテマと、地上の不良少年エイジの出会いから始まるボーイ・ミーツ・ガールのアニメ映画ですね。

ちょっと他には無い異文化交流的な側面もあって面白い作品だと思いました。

これも賛否がかなり割れているような作品ですが、そもそも賛否がわかれるような作品は誰かにとっても駄作でも、誰かにとっても名作なのだから、前評判にばかり振り回されてはダメですよ!

15.たまこラブストーリー(2014年)

主人公の北白川たまこに、幼馴染の大路もち蔵が告白し、たまこがそれに答えるまでの物語を描いたアニメ映画です。

意外な展開や驚くような仕掛けは何もありません。

何それたったそれだけ?

超普通の話じゃん・・と思った人!

そうなんです全くもって普通の話なんです・・しかし!

幼馴染という今までの関係が崩れたことによる動揺、変化を受け入れるまでの過程が緻密に描かれていて、「たったそれだけの話」とは感じさせない濃さがある作品になっています。

リズと青い鳥』もそうですが、山田尚子監督は本当にこういう普通の話を丁寧に面白く表現するのが上手だと思います。

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家族愛がテーマの名作5選

家族愛がテーマとなっている作品を別枠でラインナップしました。

というのも今年(2018年)に面白いと感じたアニメ映画の中に、考えてみれば家族愛がテーマとなっている作品が多く、もしかして最近のトレンドなのではないかと感じたからです。

実際、ここでラインナップした5作品中、3作品が今年(2018年)の作品となります。

・・というのは建前で、今年(2018年)は僕自身、自分が家族愛がテーマとなっている作品に弱いと気付かされた年だったということもあり、個人的に別枠にしてみたかったというのが本音です。(笑)

16.若おかみは小学生!(2018年)

今回ラインナップした作品の中では一番新しい作品。

児童文学が原作の子供向け作品ですが、この作品を観て感動しない大人はいないのではないでしょうか?

両親を交通事故で亡くした主人公の関織子(おっこ)の、明るく前向きな性格なのに実は両親のことを引きずっていることが描写が随所にあって、じわじわと切なさが押し寄せてくるような作品になっています。

そして、この観る人に与える切なさを最後に爆発させてしまうような構成にもなっていて、映画館で観た際にはちょっと今までに無いくらいに泣いている人が多いのが印象的な作品でした。

子供向けと思って舐めてはいけない名作中の名作なので、是非とも一度騙されたと思って観てみてください!

17.さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年)

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』の脚本で有名な岡田麿里さんが監督を務める作品ということもあり話題になりました。

話題になるというのは期待されるということとイコールですが、今までの岡田麿里さんの作品とはまた違った所のある作品ではあるものの、全く期待を裏切らない名作だったと思います。

十代半ばの容姿のままで数百年の時を生きる長寿の一族「イオルフ」の少女マキア。

マキアが盗賊に襲われた家族の生き残りである赤ん坊の母親になる所から物語は始まります。

血が繋がらない上に生きる時間も違う親子の絆やすれ違いがドラマチックに描かれていて涙なしには観られません。

母親視点というアニメ映画としてはちょっと変わった視点の作品だという所にも注目してほしいですね。

正直もっと有名になっても良い作品だと思います。

18.ドラえもん のび太の宝島(2018年)

さよならの朝に約束の花をかざろう』の直後に公開されたアニメ映画で、観終わった後に色々な感想を差し置いて「何か家族愛がテーマのアニメ映画が続くなぁ」と思った記憶があります。

宝島を見つける海の冒険から始まる物語ですが、最後にはゲストキャラの家族愛に泣かされてしまうような作品になっています。

劇場版のドラえもんは毎年面白いのですが、そんなに泣かされるような作品という感じではなかったので、ちょっと意外に思った記憶があります。

ちなみに、興行収入的にも劇場版のドラえもん38作中で最高らしいですね。

19.サマーウォーズ(2009年)

大家族が世界のために戦うアニメ映画。

主人公で数学が得意な高校生。小磯健二に届いた不思議なメール。そこに示された問題を回答してしまった所から事件は始まってしまいます。

仮想世界OZだ何でもできるようになっている世界。

そんなOZが謎の人口知能・ラブマシーンに乗っ取られてしまうのですが、この人工知能・ラブマシーンと、様々な職業に就く大家族の面々たちが協力して戦うというのがこの作品の面白い所。

人工知能との戦いをアニメーションを駆使して面白おかしく描いた名作ですね。

20.おおかみこどもの雨と雪(2012年)

主人公の花が恋をした人間の姿をした「おおかみおとこ」。

2人の間に生まれた子供。雪の日に生まれた姉の雪と、雨の日に生まれた弟の雨。姉弟には大きな秘密があり、狼と人間の両方の顔を持つ「おおかみこども」だった。

秘密を抱えつつも幸せな家庭を築いていたが、父親である「おおかみおとこ」の死によってその生活に変化が訪れます。

取り残された3人は、自然豊かな田舎町に移り住むのですが・・

そこで描かれている花の母親としての成長。対照的な道を選ぶことになる姉弟の変化が本作品の見所です。

母親としての花の考え方などに賛否がわかれるところのある作品ですが、一度は観てほしい名作です。

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ジブリの名作5選

ジブリ以外のアニメ映画にも面白いものはたくさんあるんだよ」と言いたいのがこの記事の趣旨ではありますが、とはいえ日本のアニメ映画における土台とも言えるジブリ作品は外せませんね。

上述のような趣旨なので別枠にはしましたが、僕が特に面白いと思うジブリ作品を5作品ラインナップしてみました。

21.千と千尋の神隠し(2001年)

アニメ映画に留まらない、言わずと知れた日本映画の最高峰。

いや、興行収入だけが作品の良し悪しを決めるものではないし、色々な巡りあわせでヒットしなかった作品の中にも名作は存在するものですが・・

とはいえ、『千と千尋の神隠し』が日本映画の歴代トップに君臨していることには一定の納得感があります。

ある作品について説明する時、「〇〇なラブストーリーです」とか「〇〇なSFファンタジーです」みたいにジャンルを明示することで、実のところどんな作品なのかという半分くらいを伝えることができると思うのですが、本作品の場合はこんな風に説明することが困難だと思います。

何とも不思議な世界観は実際に観て味わってみてください。

主題歌のいつも何度でもも、もともとは別作品のために作られた曲とは思えないくらいに作品にマッチした名曲ですよ!

22.耳をすませば(1995年)

少女漫画が原作のジブリ作品の名作。

読書好きなヒロイン月島雫と、いつも雫の読もうとする本を先に読んでいる天沢聖司とのボーイ・ミーツ・ガールの物語です。

最初は嫌いだったけど、徐々に惹かれていくという少女漫画の王道的な流れを汲んだ作品ですが、雫の甘酸っぱい心の変化が上手に表現されている名作です。

ジブリ作品の中ではファンタジー要素は控えめで、しかしだからこそ新鮮さも感じられる作品だと思います。

奇をてらった個性的な作品ほど評価してしまいがちですが、僕はこういう普通の話も好きです。

しかし、最近はこういう少女漫画らしい作品が、どのような媒体でも減少傾向にあるので寂しい限りです。

23.猫の恩返し(2002年)

耳をすませば』のヒロイン月島雫が書いた小説が原作という設定のアニメ映画です。

車に轢かれそうになった猫を助けたことで主人公のハルが猫の国に招待されるという一風変わった物語です。

キャット・ミーツ・ガールといった感じでしょうか?(笑)

月島雫が書いたということで、『耳をすませば』に出てきた月島雫の空想的な世界観になっているのが面白い作品です。

かなり短めのアニメ映画でお手軽に観ることができますが、一方でそう感じさせないくらいに骨太な内容になっていますよ!

24.魔女の宅急便(1989年)

魔女の子供は13歳になると1年間の修行に出ます。

主人公のキキは黒猫のジジとともに修行で大きな海の見える街のパン屋さんに住むことになり、そこでの日常や街の人々との触れ合いを描いた作品になります。

自身の空を飛ぶ能力を活かして始めた空飛ぶ郵便業。

空を飛ぶことに憧れる少年トンボや、友達になった女画家のウルスラ

ファンタジー作品なんだけど、日常系作品を観ているようなホッとした暖かい気持ちになってしまうような名作です。

それから、『名探偵コナン』のコナン役でおなじみの高山みなみさんの一人二役にも注目ですね!

ちなみに、個人的には恐らく最も観た回数の多い映画で、ビデオテープ(古い!)が擦り切れるほど何度も観た思い出深い作品だったりします。

25.天空の城ラピュタ(1986年)

ボーイ・ミーツ・ガールのファンタジーもののスタンダード。

恐らく、観たことがない人でも本作品をオマージュしている作品に必ずどこかで触れたことがあるはずで、それほど愛されている作品でもあります。

空から降ってくる女の子に飛行石。

「30秒でしたくしな!」「人がゴミのようだ!」「バルス!」といった名台詞。

エンターテイメント作品としての完成度が非常に高く、30年以上前の古い作品ですが全く色褪せない名作中の名作ファンタジーです。

空飛ぶ島ラピュタにたどり着いた後のワクワク感は忘れられません。

近年、ジブリ作品以外のアニメ映画のレベルが飛躍的に上がってきているとはいえ、30年も前にこれほどの作品を作っていたジブリはやっぱり流石ということでしょうか?