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1980年代半ば生まれの人はアニメ英才教育世代だと思う件についての考察

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こんにちは!

自分はアニメ英才教育世代だと思っているあるいはと申します。

いきなり何を言い出すんだって感じかもしれませんけど、平成のアニメを振り返る記事を書いている時に、1980年代半ば生まれはアニメ英才教育世代だとふと思ったんです。

何故そう思ったのか?

それには3つの根拠があり、本記事ではその根拠について語っていきたいと思います。

たぶん、1980年代半ば生まれの人なら「なるほど確かに!」と共感してもらえるのではないでしょうか?

ちなみに、本記事の筆者である僕は1985年生まれです。

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1.長寿アニメの開始時期

1980年代半ば生まれがアニメ英才教育世代だと思う最大の根拠は、10年20年と続く長寿アニメの開始時期の多くが、ちょうど1980年代半ば生まれの人の子供時代と重なるという点です。

特にここ数年、長寿アニメの放送20周年や劇場版20周年みたいな謳い文句を聞くことが多いような気がしますが、それはつまり、かなり近い時期に長寿アニメの開始時期が集中していることを意味します。

試しに、今なお放送している20年続く長寿アニメ(アニメシリーズ)の開始時期を振り返ってみましょう。

2019年現在も放送中で、今年で20周年になるものを含む20年以上続いているアニメは全部で10作品あり、その内の8作品が1980年代半ば生まれの人の幼少期から中学生くらいまでの間に放送開始していることが分かると思います。

1.サザエさん(1969年10月~)

アニメの長寿番組としてのギネス記録を持っている作品ですね。

さすがに1980年代半ば生まれの人が生まれるよりずっと前から放送している作品ですが、本当に長い間、日曜日に月曜日に向かう絶望を国民に与え続けています。(笑)

そんな皮肉も長く愛されているからこそ。

ちなみに、1996年までは火曜日のゴールデンタイムにも放送されていました。

2.ドラえもん(1973年4月~)

サザエさん』と同じくギネス記録を持っている作品で、同一主人公による長編アニメ映画の本数が世界一になっています。

長寿アニメでは年に一度、あるいは数年に一度劇場版が公開されたりするものですが、そんな定例ができた最初の作品であると言えますね。

3.アンパンマン(1988年10月~)

アンパンマン』の対象年齢は幼稚園以下の幼児になりますが、ちょうど1980年代半ば生まれの人がそれくらいの年頃の時に放送開始したアニメ作品となります。

僕も幼い頃には見ていてその後もずっと放送していたことから、もっと昔から放送していたような印象を持っていましたが、実は放送開始直後くらいだったことをかなり後から知って驚いた記憶があります。

4.ちびまる子ちゃん(1990年1月~)

平成最初の長寿アニメといえば『ちびまる子ちゃん』。

1980年代半ば生まれの人にとっては、うっすらといつの間にか始まっていたような記憶があるくらいの存在なのではないかと思います。

今や『サザエさん』と同じで日曜日の顔ですね。

5.クレヨンしんちゃん(1992年4月~)

子供向け番組でありながら、下品な描写が多くて子供に見せたくないアニメだと放送当初は言われていた『クレヨンしんちゃん』ですが、今や親子で楽しむアニメの代表格になっていますね。

特に劇場版の躍進は目覚ましいものがあります。

アニメキャラクターの年齢と自分を重ねてみたことはアニメ好きな人なら多少なりともあると思いますが、放送当初にしんちゃんと同世代の子供だった人が今や30代の大人であるという事実にちょっとした驚きがあります。

6.忍たま乱太郎(1993年4月~)

NHKの10分アニメの『忍たま乱太郎』は、母と子のテレビタイムの枠で放送されていただけに、放送開始後の子供の誰もが繰り返し見ることになったアニメなのではないかと思います。

主題歌の『勇気100%』はオリジナルの光GENJIをはじめ、多くのジャニーズグループによって歌い継がれている名曲ですね。

7.しましまとらのしまじろう(1993年12月~)

幼児向けの進研ゼミである『こどもちゃれんじ』が原作という、アニメ作品の中でもかなり出所が独特なのが特徴のアニメ作品ですね。

ドンピシャ世代に当てはまるのは1980年代半ばというよりは後半生まれの人だと思いますが、年下の兄弟がいる人なら一緒に見たりしたことがあるのではないでしょうか?

8.名探偵コナン(1996年1月~)

本記事で紹介している長寿アニメの中で、恐らくもっとも1980年代半ば生まれの人にとってドンピシャ世代感があるのが『名探偵コナン』なのではないかと思います。

アニメが始まる前から原作がかなり流行っていて、個人的な思い出を言えば第一話を仲の良い友達と集まって一緒に見た記憶があります。

登場人物の年齢幅が広いことから、少しずつキャラクターの年齢に追いついていくことに感慨を覚えやすい作品でもあると思います。

僕の場合、原作の連載当初は少年探偵団より少し年上くらいの世代だったはずが、今や毛利小五郎が目前に迫っていて時間の流れに驚きます。(笑)

アガサ博士すらあっという間なんだろうなぁ~。

9.ポケットモンスター(1997年4月)

長寿アニメの中でもかなり子供向けの部類ですが、ゲーム原作ということもあって意外と見ている大人も多そうなのが『ポケットモンスター』です。

放送当初は、原作のゲームを流行らせた世代が小学校高学年から中学生になっていたこともあって、今よりも見ている年齢層が高かった印象があります。

今では当たり前のようにテロップされる「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください」というメッセージが生まれるキッカケとなったポケモンショックが起きた時には、まさか20年後も愛されるアニメになっているとは思いませんでした。

10.ONE PIECE(1999年10月)

最も売れている漫画作品が原作の『ONE PIECE』は、1980年代半ば生まれの人が中学生くらいの頃に放送開始していますが、そもそも中高生くらいも読んでいたし、今では大人にもファンが多いアニメ作品の代表格になっているので、まあドンピシャ世代といって差し支えないかと思っています。

他の長寿アニメとは決定的に違うところとして、いわゆるサザエさん時空ではない、完全に一本のストーリーであるにもかかわらず20年以上もアニメ放送する超大作になっているところですね。

2.レジェンド的な作品の多さ

レジェンド的な作品とはまた曖昧な表現ですが、アニメ作品の中から時たまそういう印象を受ける作品は確かに登場していると思います。

多くの人がアニメ好きのオタクになるキッカケになるほど影響力が大きかったり、アニメ放送が完了した後も多くの関連コンテンツが生き残っているほど社会的な影響が大きかったり、定期的に続編が作られたりしている作品も当てはまると思います。

何度も繰り返し再放送されていたような作品も、幅広い世代に影響を与えているという意味で当てはまるかもしれませんね。

そして、そういった作品は今なお時たま誕生してはいるものの、あまりにも多様化しすぎているアニメ作品の中から誕生するソレは、どうしても一昔前にあったソレよりも強烈さに欠けるような印象があります。

単純に作られている作品数が段違いなので、1つの作品が持つ影響力の大きさがそもそも違っているのではないでしょうか?

そういう事情もあってか、ちょうど1980年代半ば世代の人の子供時代にそういうレジェンド的な作品が集中しているように感じるのです。

以下は本記事の筆者である僕の主観でしかありませんが、そういうレジェンド的な作品だと思う作品を列挙してみました。

「この作品が~?」とか「この作品が何で入ってないんだ!」とか思う人もいるかもしれませんが、その辺は僕の主観なのでご了承くださいませ。

1.らんま1/2(1989年)

繰り返し再放送される作品は幅広い世代に親しまれることになり、結果的にレジェンド的な作品に昇華していくのではないかと僕は思っています。

『らんま1/2』の場合、1980年代半ば生まれの人にとって実はリアルタイムの放送時にはドンピシャ世代ではないと思いますが、1990年代から2000年代前半にかけて、本当に何度も再放送されていた印象があって、とても思い出深い作品だと思っている人は多いのではないでしょうか?

2.ドラゴンボールZ(1989年)

1980年代半ば生まれの男子にとってバトルアニメの代名詞となるのが『ドラゴンボールZ』であることは間違いないのではないでしょうか?

世界に轟くレジェンドアニメのひとつですよね。

主人公の孫悟空の必殺技であるかめはめ波の真似をしたことがある人も少なくないと思います。

3.美少女戦士セーラームーン(1992年)

「月に代わっておしおきよ!」の決め台詞が極めて有名な『美少女戦士セーラームーン』ですが、少女漫画原作のアニメのセリフの中では断トツの知名度を誇るのではないでしょうか?

当時小学生男子だった僕はあまり見たことはありませんが、同世代の女子の間では絶大な人気を誇っていた記憶があります。

4.幽遊白書(1992年)

昔はタイトルの読み方が良く分かりませんでした(笑)・・が、『幽遊白書』もかなり後のバトルアニメに影響を与えている作品なのではないかと思います。

『らんま1/2』と同じく繰り返し再放送されている印象の強いアニメで、かなり広い世代にとって思い出深い作品になっていると思います。

5.SLAM DUNK(1993年)

今の小学生は学校の休み時間に何をして遊ぶのでしょうか?

僕が小学生の頃は、休み時間といえばバスケをするものでした。

それは明らかに『SLAM DUNK』の影響があったからだと思います。

その世代の子供の遊びに影響を与える作品というのも、ある意味ではレジェンド的であると言えると思います。

6.赤ずきんチャチャ

このラインナップの中に入れるのは少し悩んだのですが、個人的に初めて面白いと思った少女漫画原作のアニメで、少女漫画も悪くないなぁと思うキッカケになった作品という意味で非常に思い出深かったのでラインナップしました。

赤ずきんという童話の登場人物の名前がタイトルに冠されているところが、男子的にも受け入れやすかったのではないかと思っているのですが、男子でも見ている人が多い印象のアニメだったのは確かです。

7.魔法陣グルグル(1994年)

誰もが知ってるアニメというのもレジェンド的だと思いますが、コアなファンが多いアニメというのもある意味レジェンド的だと思います。

魔法陣グルグル』は非常に独特な世界観が特徴のアニメ作品で、ドンピシャ世代の人にとっては今でも好きだという人が非常に多い作品なのではないかと思います。

ちなみに、個人的には今でも最も好きな漫画を問われると『魔法陣グルグル』の原作漫画を挙げるくらいには好きだったりあします。

8.新世紀エヴァンゲリオン(1995年)

さすがに説明は不要でしょうか?

新世紀エヴァンゲリオン』が、特にゼロ年代以降のセカイ系と呼ばれる作品群に大きな影響を与えていたことは間違いないでしょう。

ひとつのジャンルの発展に繋がったまさにレジェンド的なアニメ作品だと思います。

9.金田一少年の事件簿(1997年)

長寿アニメの中で紹介した『名探偵コナン』と並んで一緒に放送されていた月曜日のゴールデンタイムが思い出深い『金田一少年の事件簿』。

アニメ自体は『名探偵コナン』ほど長寿作品とはいかないものの3年と普通に長寿作品の部類ではあって、後年続編も作られています。

何度もドラマ化もされているような作品で、これもまた広い世代で親しまれている作品であることは間違いありませんね。

10.カードキャプターさくら(1998年)

ある意味誉め言葉で諸悪の根源扱いされているのが『カードキャプラーさくら』。

まあ、数多くの人をアニメ好きオタクの世界に引きずり込んだという意味で諸悪の根源扱いされているわけですね。

1980年代半ば生まれの男子にとっては、ちょうど中学生くらいの時期に放送していたアニメで、まさに可愛らしい女の子とかのキャラクターにも興味を持ち始めるくらいの年代で、そこで丹下桜さん演じる木之本桜の破壊力は抜群だったと思います。

3.アニメ放送時間の移り変わりの時期

1980年代半ば生まれの僕の子供時代、アニメといえば夕方から深夜前のゴールデンタイムと休日の朝に放送しているものでした。

平日のゴールデンタイムにアニメが放送していない日は皆無でしたが、今ではその時間帯にアニメが放送していることはほとんどありませんね。

そこには少子化が原因で玩具メーカーがスポンサーから撤退し始めたことで、ゴールデンタイムのアニメ放送が難しくなったからという事情があるようですが、ともあれ2000年頃からアニメの放送時間が徐々に深夜へと移行していきます。

これが面白いことに、ちょうど1980年代半ば生まれの人の成長に合わせて、変化していっているとも言えるのではないかと思うのです。

ある程度大人になってくると、ゴールデンタイムのTV番組はアニメに限らず視聴しづらくなってくる人も多いと思いますが、1980年代半ば生まれの人がそういう年齢に差し掛かってきた頃にちょうど深夜アニメが増えてきた印象が強いんですよね。

そういう意味でも、1980年代半ば生まれの人はそもそもアニメが見やすい環境にいることが多かったと言えると思うこと。それが1980年代半ば生まれの人はアニメ英才教育世代だと思う最後の根拠となります。