囲碁や将棋といった盤上遊戯をテーマとした漫画・ラノベ作品10選
こんにちは!
囲碁が大好き。あるいはと申します!
繰り返しますが、僕は囲碁という盤上遊戯が好きで好きで仕方がないのです。
実力は伴っていないんですけどね。
それに、ぶっちゃけ初心者以下だけど同じ盤上遊戯である将棋やチェスの世界にだって興味はあります。
だから、そういう盤上遊戯をテーマとした漫画やライトノベルなんかもメッチャ好きなんですよね。
将棋漫画あたりは、もはや1つの漫画のジャンルとして確立されていると言っても過言ではないくらい、多種多様な作品が生み出されていますね。
囲碁ファンとしては作品数の違いにジェラシーを感じてしまったりもするのですが、それでも将棋漫画は好きなので、その辺は少々複雑だったりしますけど。(笑)
まあ、囲碁には『ヒカルの碁』という盤上遊戯をテーマとした作品の中における圧倒的なレジェンドが君臨していますから、それが囲碁ファンとして唯一の矜持だったり?
ともかく、本記事ではスポーツ漫画以上に熱血な盤上遊戯をテーマとした漫画・ライトノベルのおすすめ10作品を紹介したいと思います!
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- 1.ヒカルの碁(囲碁)
- 2.りゅうおうのおしごと(将棋)
- 3.王手桂香取り!(将棋)
- 4.盤上の詰みと罰(将棋)
- 5.歩武の駒(将棋)
- 6.星空のカラス(囲碁)
- 7.ものの歩(将棋)
- 8.将棋めし(将棋)
- 9.盤上のポラリス(チェス)
- 10.駒ひびき(将棋)
1.ヒカルの碁(囲碁)
『ヒカルの碁』は、囲碁なんて知らない小学生ヒカルのもとに、平安時代の囲碁好きの幽霊である佐為が現れ、そんな佐為のために囲碁に触れていく内にヒカルも囲碁に惹かれていくという物語です。
囲碁なんて全く知らなかったヒカルがわずかな期間にプロ棋士にまでなってしまうといえばご都合主義な漫画なのかと思われてしまうかもしれませんが、そこに至るまでには山あり谷ありの熱いストーリーがあります。
ヒカルの碁世代という言葉があるくらいに囲碁ファンにとっては重要な作品であり、僕も『ヒカルの碁』という作品が無ければ今ほど囲碁にハマっていなかったのではないかと思います。
本ブログでは『ヒカルの碁』の全巻レビュー記事も書いているので、良かったら見てみてください。
2.りゅうおうのおしごと(将棋)
将棋というジャンルを超えた超人気ライトノベル『りゅうおうのおしごと』も外せませんよね。
一定の人気はあるものの実は爆発的なヒット作は少ない将棋というジャンルの作品において、2年連続で『このライトノベルがすごい!』で1位になったこともある良い意味でやべ~作品です。
登場するキャラクターの年齢から、いわゆるロリコン系作品であると捉えられがち・・というか間違いなくその一面もあるのですが、それ以上に真剣に将棋に取り組む登場人物たちの熱がこれでもかというほど伝わってくる名作になっています。
熱さもあり、感動の涙もあり、それに登場人物の一人一人が生きている。
単なるロリコン系作品ではない証拠に、例えば7巻では主人公の師匠であるおじさんがメインのエピソードであるにもかかわらず、変わらぬ面白さを示していました。
将棋漫画は数あれどライトノベルとなるとさすがに珍しいですが、個人的には将棋系作品における一番だと思っています。
3.王手桂香取り!(将棋)
将棋をテーマにしたライトノベルは珍しいと言いましたが、『りゅうおうのおしごと』以外にも実は存在します。
『王手桂香取り!』もそのひとつですね。
この作品の面白いところは将棋の駒の化身を名乗る女神たちが登場するところで、本格的な将棋作品が好きな人には陳腐に感じられる部分もあるかもしれません。
しかし、将棋にしろ囲碁にしろ現在のトッププレイヤーですらその到達点には程遠いとされるゲームですから、名人相手ですら駒落ちとなる強さを誇る女神たちの存在にも違和感があまり無いところが興味深い作品だと思います。
ちなみに、桂香という名前のキャラクターがメイン級で登場しているところが『りゅうおうのおしごと』と共通しているのが興味深いですね。
実は『りゅうおうのおしごと』を始めて読んだ時に「あっ、同じ名前だ!」って気付いたのですけど、将棋をテーマにした時に思いつきやすい名前なのかもしれませんね。
男なら「歩」とかが多いのと同じでしょうか。
『王手桂香取り!』の主人公もそういえば「歩」ですしね。
4.盤上の詰みと罰(将棋)
記憶喪失の主人公の作品というのもまた一つのジャンルと言えるかもしれませんが、それを将棋と組み合わせたのが『盤上の詰みと罰』という作品になります。
とても快活に見える主人公・霧島都は元女六冠の天才将棋指し。
しかし、1ヵ月ごとに記憶がリセットされる体質になってしまい、現在はその原因を突き止めるための旅をしています。
将棋とは積み上げていく競技です。
だから普通の将棋漫画の主人公は、強くなるために多くのことを積み上げていくのが常なのに、『盤上の詰みと罰』の霧島都はそれができない。
そういう意味ではかなり異色の将棋漫画になっていると思います。
かなり興味深くてじっくり読みたいと思わされる作品なので2巻と短めなのが残念な作品ですが、ちょっと変わった将棋漫画が読みたい人にはおすすめです。
「罪」を「詰み」に置き換えているタイトルのセンスも素敵ですね。
将棋においては「詰みと罰」なのではなく「詰みが罰」なのかもしれませんが。(笑)
5.歩武の駒(将棋)
あまり将棋漫画を連載しているイメージが無い週刊少年サンデーで連載されていた将棋漫画が『歩武の駒』となります。
連載開始時期が週刊少年ジャンプで連載されていた『ヒカルの碁』の少し後で、『ヒカルの碁』に対抗した作品なのではないかと推測されます。
残念ながら『ヒカルの碁』ほどのブームにはならなかった漫画ですが、週刊誌連載の少年漫画らしい「才能ある主人公が、その競技に対しての熱を失ってしまっていたけど、再び挑み始める」というテンプレート的な展開が好きな人には楽しめる将棋漫画だと思います。
ちなみに、個人的には人生で初めて読んだ将棋漫画が『歩武の駒』なので、なんとなく思い出補正も強かったりします。
6.星空のカラス(囲碁)
将棋に比べると囲碁を題材にした作品は非常に少ない。
囲碁ファンとしては本当に哀しい事実ですが、『ヒカルの碁』以来久々に登場した囲碁漫画がまさかの少女漫画ということに驚いた記憶があります。
それが『星空のカラス』という作品ですね。
こういう盤上遊戯をテーマにした作品で少女漫画らしいタッチで描かれるものは珍しく、何だか新鮮な作品でもあると思います。
また、本格的に囲碁が描かれているものの、少女漫画らしい恋愛的な要素もあって囲碁を知らない人でも楽しめるある意味普通の少女漫画でもあります。
それに全8巻と短めなので『ヒカルの碁』よりもとっつきやすいかもしれません。
なので、囲碁を知らない人こそ読んで囲碁を知るキッカケにしやすい漫画なのではないかと思います。
7.ものの歩(将棋)
『ものの歩』は将棋の未経験者である主人公が、手違いで奨励会員のシェアハウスに入居してしまって、そこで将棋に触れるようになっていくという漫画です。
一点集中型で要領が悪い主人公。
しかし、それがこの主人公の棋風に繋がっていきます。
こういうある意味では欠点になるところが才能になっていく展開は少年漫画の王道的展開で好きな人は好きなのではないでしょうか?
ちなみに、将棋漫画は好きでも将棋の世界に詳しいわけではない僕でも知っている橋本崇載先生が監修を務めています。
それにしても、他の週刊誌に比べると週刊少年ジャンプって盤上遊戯をテーマにした作品が多いような気がします。(ほとんど将棋だけど)
やっぱり『ヒカルの碁』のヒットがあったからなのでしょうか?
8.将棋めし(将棋)
将棋の棋士が世間から注目される時、なぜかその棋士が対局中にする食事にまで注目されます。
将棋と食事。そういえば語感も似ていますね。(笑)
そんな将棋と食事を組み合わせた将棋漫画でもあり、グルメ漫画でもある作品が『将棋めし』となります。
深夜ドラマ化されたりもしていたので、将棋漫画の中ではかなり知名度が高く、読んだことが無くても知っている人は多いのではないでしょうか?
厳しい将棋の世界を描いている漫画の割にはキャラクターが親しみやすく、それでいて将棋の世界の厳しさも描かれています。
また、グルメ漫画としての完成度も高いハイブリッドな良作だと思います。
女流棋士を描いた将棋漫画を2作品も描かれているので、将棋は将棋でも女流棋士の将棋漫画家というイメージがあります。
9.盤上のポラリス(チェス)
そうは言ってもそのほとんどは将棋関連の作品になります。
非常にルールが似ているチェスを題材とした作品は、世界的な競技人口は将棋を完全に上回っているにも関わらず非常に少ないです。
それでも囲碁よりは多いのですが・・
『盤上のポラリス』は、そんな数少ないチェスを題材にした作品のひとつですね。
この漫画の特徴は、チェスという盤上遊戯を題材にしてはいますが、なんというか昔の冒険ものの少年漫画を読んでいるような気分になれるところです。
それは主人公が勇者のような冒険に憧れる小学生で、そんな憧れを持っていそうな活発な性格をしていて、それが昔の冒険ものの少年漫画の主人公らしいキャラクター性に感じられるからかもしれません。
僕にはチェスのことはよく分かりませんが、チェスのことを知らなくても面白いと思える漫画です。
10.駒ひびき(将棋)
こんな将棋漫画もあるよって紹介したくなるのが『駒ひびき』という将棋漫画です。
最近は可愛らしい絵柄の将棋漫画も多いですが、ここまで露骨にいわゆる萌え絵で描かれた将棋漫画も珍しいですよね。
しかも原作者はむらさきゆきや先生とさがら総先生という2人のライトノベル作家。
むらさきゆきや先生は『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』。
さがら総先生は『変態王子と笑わない猫。』。
いずれもアニメ化作品を持つ人気作家ですが、それぞれの代表作は将棋とは全く関係がありません。『変態王子と笑わない猫。』のタイトルは将棋由来らしいですけど。
普段はファンタジーやラブコメを書いている作者による将棋漫画という珍しい作品です。
将棋漫画が広く愛されていることが分かりますね。