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異世界転生だけじゃない!昔ながらの本格ファンタジー作品10選

 

近年のファンタジー作品といえば、なろう系小説の異世界転生・転移ものの作品が中心になっています。

読者である僕たちにとって身近な現代人が主人公がチート能力を手に大活躍する爽快な作品が多いのが魅力で、僕も数多くの作品を嗜んでいます。

しかし、なろう系小説の異世界転生・転移ものの作品が群雄割拠するようになって早数年。ちょっとばかり食傷気味になっている人も多いのではないでしょうか?

僕も、既にいくつものシリーズもの購読していることもあって、以前ほど積極的に新規開拓しようとはしていません。

そういうわけで、たまには異世界転生・転移ものから離れて、昔ながらの本格ファンタジー作品に触れてみてはいかがでしょうか?

そもそも異世界転生・転移ものの作品って、これから紹介するような本格ファンタジー作品の世界観への憧れを現代人の主人公に体験させることで、より深く読者に共感させる狙いがあるのだと思います。

というか、ぶっちゃけ作者自身の憧れを具現化しているのだと思っています。(笑)

つまり、これらの本格ファンタジー作品は流行の異世界転生・転移ものの作品の原点でもあると言えるわけですね。

現在の流行作品の原点といえば、そりゃあ面白くないわけないですよ!

 

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1.DRAGON QUEST -ダイの大冒険-

本格ファンタジーといえば、個人的にはRPGのような世界観と冒険が真っ先に思い浮かびます。

そういうわけで、最初は日本を代表するRPGであるドラゴンクエストの世界観と設定を元ネタとした漫画作品DRAGON QUEST -ダイの大冒険-を紹介します。

原作ゲームと直接関係のないオリジナルストーリーの作品ですが、原作ゲームの雰囲気を損なわずに、魅力的な独自の世界が展開されています。

週刊少年ジャンプの連載作品だったこともあって、まさに「友情・努力・勝利」の三拍子そろった作品で、敵だったヤツが味方になるような激熱の展開も盛りだくさんの内容になっています。

また、あくまでもゲームの舞台を元ネタにしているだけのオリジナル作品ですが、本作品に登場する技の多くが、原作ゲームに逆輸入されたりしているのは有名な話です。

メドローアギガブレイクあたりはその代表格ですね。

味方も敵も、ちょい役の雑魚も本当に魅力的で、定期的に通して読み返したくなる作品の一つです。

2.とある飛空士シリーズ

とある飛空士への追憶』『とある飛空士への恋歌』『とある飛空士への夜想曲』『とある飛空士への誓約の計17冊からなるライトノベルとしてはかなりの大作シリーズを紹介します。
いずれも、いわゆる飛行機乗りの物語で基本的にはそれぞれ独立した作品となります。
しかし、各シリーズは密接に関連しており、特に最後のとある飛空士への誓約の終盤はシリーズ通しての集大成という感じで、作品間のメインキャラクターたちの絡みも多く見られるのが特徴です。
クロスオーバーというよりは、あくまでも4シリーズを合わせて大きな1シリーズの作品という感じなのですが、それぞれが違った味わいのある魅力的な作品群だと思います。
また、特にとある飛空士への恋歌』『とある飛空士への誓約の2作品はメインキャラクター同士の人間関係が非常に複雑に絡み合っていて、それが徐々に解きほぐされていくような所がメチャクチャ面白いですよ!

3.ハーメルンのバイオリン弾き

ハーメルンのバイオリン弾きもまさに、王道RPGのような世界観を舞台とした本格ファンタジー作品です。

そういう意味では、雰囲気こそ随分違うもののDRAGON QUEST -ダイの大冒険-と近しい部分もあって、どちかかのファンならもう一方の作品も好きになれるのではないかと思います。

少なくとも僕は両方とも好きです。

両作品の大きな違いといえば、ハーメルンのバイオリン弾きの方は王道的なストーリー作品でありながら、ギャグ漫画の一面も持っているという点でしょうか。

とてもシリアスな展開の中で、敵キャラまで巻き込んだお約束的なギャグが、多い時は数ページに渡って繰り広げられます。

バランスを欠いていると言っても過言では無いくらいなのですが、しかしそれこそがハーメルンのバイオリン弾きの唯一無二の個性であり、最大の魅力になっているという点が興味深い作品だと思います。

4.RAVE

真島ヒロ先生のファンタジー作品といえば、比較的最近に10年以上にわたる連載に幕を閉じたFAIRY TAILもありますが、あえて原点ということでRAVEを紹介したいと思います。

当時・・いや、今でも週刊少年マガジンでは珍しい本格ファンタジー作品ではありますが、その世界観の奥深さは他のファンタジーを得意とする雑誌の代表作にも引けを取りません。

レイヴの使い手や魔導精霊力(エーテリオン)といった個性的な設定を十全に表現しきった名作だと思います。

ちなみに、個人的には本作品1巻の表紙がメッチャ独特で、発売当時書店でも異様に目を引いたのを覚えています。

マスコットキャラのプルーがデンと描かれていて、最初ギャグ漫画かなと思ったら超本格的なファンタジーで驚きました。

5.スクラップド・プリンセス

作者は比較的最近までアウトブレイク・カンパニーを書かれていた榊一郎先生。

アウトブレイク・カンパニー異世界転移ファンタジーですが、このスクラップド・プリンセスは本格ファンタジーラノベの代表格の一つだと思います。

「世界を滅ぼす猛毒」であると予言され、世間的に殺された廃棄王女パシフィカは、実はカスール家の養女として密かに匿われていました。

しかし、その生存が知られたことで暗殺者に命を狙われることになり、カスール家の義兄と義姉とともに逃亡の旅に出るという物語となります。

逃亡の旅ってところが、この手のファンタジー作品には珍しい本作品の個性的な部分だと思います。

また、個人的にはスクラップド・プリンセスの各巻につけられたサブタイトルがどれも格好良くて好きでした。

6.ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかは、迷宮都市オラリオという一つの街を舞台とした冒険ファンタジーとなります。

舞台はたった一つの街とダンジョン。

しかし、広大な世界を冒険するようなファンタジー作品に全く引けを取らない・・いや、そんじょそこらの作品よりもずっと広い世界観を感じさせてくれる作品となります。

舞台を同じくするスピンオフ作品も、単体でかなりの大作になっているくらいで、その世界観の奥深さには底が見えません。

下界に降りた神様と、神様が組織するファミリア。そして、そこに所属する子(冒険者)による冒険。

他には見られない個性的な設定ながら、王道を感じさせる名作です。

7.白銀のソードブレーカー

松山剛先生の白銀のソードブレーカーは、本格ファンタジーというにはかなり短めの作品ではありますが、その短さのわりになかなか広い世界観で、それでいてキッチリ纏まっている名作となります。

かつて権力者の圧政から民衆を救った女性剣士が使っていた7本の聖剣を使う七人の剣聖が統治する世の中。

そん剣聖を打ち取ろうとする謎の少女エリザと、彼女を護ろうとする主人公レベンスの物語。

短めのストーリーに定評のある松山剛先生の作品の中ではかなり長編の部類ですが、それでも全4巻。本格ファンタジーに触れてみたいけど、あまり長いのはちょっと・・という人でも手を出しやすい作品だと思います。

8.聖剣の刀鍛冶

聖剣の刀鍛冶は、そのタイトルの通り刀鍛冶が活躍する珍しいファンタジー作品となります。

正義感の強い自営騎士団の少女セシリーと、クールだけど不器用な聖剣を打つ役目を持つ少年ルーク。

この2人の人間関係の変化も面白い要素の一つですが、何より剣が物語の主軸になっていて、魔剣アリアを始めとした人間を模した魔剣が数多く登場する辺りが他には無い個性的な部分だと思います。

また、ルークの助手であるリサの役割が徐々に重要になっていき、特に最終巻でのリサは本作品中でも最大の見所なのではないでしょうか?

9.魔法陣グルグル

魔法陣グルグルは、衛藤ヒロユキ先生の名作ギャグファンタジー作品となります。

 

ストーリー、キャラクターの設定、世界観など、ファンタジー作品としての構成要素のどれもが魅力的ですが、それ以上に一度読んだら忘れられなくなるようなシュールなギャグも魅力的です。

魔法少女系ヒロインとしては今でも根強い人気のあるククリも、実はなかなかのボケキャラだったり。(笑)

実は割とご都合主義な展開も多いのですが、そういう所も含めて魔法陣グルグルらしいと思えてしまう謎の魅力に満ちた作品となります。

この魅力は正直言葉で伝えるのは難しいので、一言「まあ読んでみて」とだけ言わせてください。

ちなみに、個人的には最も好きな漫画作品は何かと問われたら真っ先に答えるのが魔法陣グルグルになります。

本記事の趣旨とのマッチ度は低めですが、ぶっちゃけ本記事の趣旨とは無関係にオススメしたいと思う作品です。

10.ONE PIECE

ファンタジー作品というジャンルに限らず、日本を代表する漫画作品であるONE PIECE

あまりにも超大作すぎて、そして誰でも知りすぎている作品なので、あえて本記事で紹介する対象に入れるかは悩みましたが、まあ入れないわけにはいかないという結論になりました。

いわゆる週刊少年ジャンプの連載作品らしくバトルファンジーで、海洋ロマンの一面もあるのが意外と珍しい所。

僕は、脇役の個性が素晴らしい作品はかなりの確率で名作だと思っているのですが、そういう意味ではキャラクターの個性でONE PIECEに勝る作品は見たことがないと言っても過言ではありません。

「えっ、これ人間なの?」みたいなキャラクターが登場するのが、もはや普通のことになりつつある凝った世界には、老若男女問わず魅了されているのではないでしょうか?